【プレミア12】侍ジャパンに立ちふさがるのはどこの国?闘将メサ監督率いるキューバに注目!
若手に切り替えていくキューバ
長らく代表チームの主砲を務めたセペダ(元巨人)が外れ、新陳代謝をうながしているように見えるキューバ代表。
だが、昨年の国内リーグでは、ホセ・アブレイユ(ホワイトソックス)を筆頭に主力選手の流出がやまない名門・シエンフエゴスが下位に低迷するなど、人材不足に悩まされている。
日本で活躍したメンバーがズラリ
結局のところ、ロースターには薄い選手層を補うべく、国内通算122勝の37歳のホセ・マルチネスやイタリアプロリーグに派遣されている36歳のノルベルト・ゴンザレスらのベテラン投手が名を連ねている。ここはエクトル・メンドーサ(巨人)ら若手が引っ張っていってほしい。
それに比べ、アルフレッド・デスパイネ(ロッテ)、ユリエスキ・グリエル(元DeNA)が控える打撃陣は役者が揃っている。この夏はカナダの独立球団、ケベック・キャピタルズで.374という高打率を残したグリエル一家の長男、ユニエスキ・グリエルも上位に名を連ねるだろう。ラインナップは、火がつくと手を付けられなくなる印象だ。
闘将のリアクションにも注目!
そして、ベンチではビクトル・メサ監督に注目。
前回WBCでのオーバーアクションとバナナを食べることが話題になったこの“闘将”は、昨シーズンの国内リーグで近年低迷していた名門・マタンサスをプレーオフにまで導くなど、その手腕は折り紙つき。
ただし、このプレーオフでも試合中にベンチで選手を怒鳴りつけ、選手が委縮してしまったのか、その後に大量点を許し、敗退してしまっている。喜び、飛び跳ねる様か「瞬間湯沸かし器」ぶりか、今大会ではどちらの姿が多く見られるだろうか?
文=阿佐智(あさ・さとし)
1970年生まれ。世界放浪と野球観戦を生業とするライター。「週刊ベースボール」、「読む野球」、「スポーツナビ」などに寄稿。一発当てようと、現在出版のあてのない新刊を執筆中。ブログ「阿佐智のアサスポ・ワールドベースボール」(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/gr009041)
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