名将対決を予言していたラガーさん!? センバツ甲子園観戦記・その2
皆さんこんにちは。ラガーさんです。センバツも残りわずか。寂しいけど、こればっかりはしょうがないね。今日は、準々決勝までの試合で、ラガーさん的に印象深かった試合、選手を紹介します。
【今大会、一番スゴかった試合は……】
今年のセンバツは、競った試合が多いね。延長戦、1点差、サヨナラゲームが満載で、見ていて飽きません! それだけ、実力が伯仲しているということだと思います。特に今年は、大会ルールで決まっている最大延長15回まで戦い切った試合が2つもあるからね。
桐生第一高(群馬)・山田知輝投手と、広島新庄高(広島)・山岡就也投手による、延長引き分け再試合の投げ合いもスゴかったんだけど、ラガーさん的には大会4日目(24日)の明徳義塾高(高知)と智辯和歌山高 (和歌山)の激闘が忘れられません。
延長15回裏に明徳義塾高がサヨナラ勝利。最後は満塁からの暴投で試合が決着しました。ラガーさんの見立てでは、智辯和歌山高バッテリーには、延長12回にスクイズで追いつかれたことが頭に残ってたんじゃないかな。警戒しすぎたかもね。この試合は、明徳義塾高・馬淵史郎監督と、智辯和歌山高・高嶋仁監督の「名将対決」も注目されていたけど、この日に限っていえば、馬淵監督が一枚上手だったかもね。
ちなみに、ラガーさんの本『甲子園のラガーさん』には、「高校野球・歴代名将ランキング」なんてコーナーもあります。ここでラガーさん、1位に高嶋監督、5位に馬淵監督を挙げていたんです。その2人が戦うなんて、なんだか予言していたかのようで、ラガーさんもビックリです。
それにしても、15回を投げ切った投手は今までもたくさんいたけど、15回投げ切って勝ち投手になったのは初めてなんじゃないかな? さすがは1年夏から甲子園の舞台で投げてきた岸潤一郎投手。経験値が違うね。
【印象に残った選手:投手編】
岸投手以外で、今大会印象に残った選手を挙げていきたいと思います。このセンバツは好投手が多くてラガーさんも目移りしちゃうんですが、その中では、豊川高(愛知)のエース・田中空良投手が印象深いです。上背はあまりないんだけど、安定した投球が魅力です。
あと、ラガーさんの本の「2014年注目選手ベスト10」の4位に挙げていた佐野日大高(栃木)・田嶋大樹投手がやっぱりいいですね。左腕から繰り出す140キロのストレートとスライダーは、バックネット裏から見てもいい球でした。
もうひとりだけ挙げるとすれば、まだ2年生なんだけど、履正社高(大阪)の永谷暢章投手のストレートがスゴいです。187センチという長身から繰り出す球は最速147キロ。将来性抜群です。
【印象に残った選手:打者編】
打者でスゴかった選手は、なんといっても智辯学園高(奈良)の岡本和真選手ですね。1回戦で2本のホームラン! ラガーさんも興奮しました。
『野球太郎No.008』の中では、岡本選手のことを「ソフトバンクの李大浩選手のようなタイプ」と書いてあります。でも、ラガーさんは李大浩選手を見たことがないので比べられません。自分の記憶を辿ると、PL高校時代の清原和博選手(元西武ほか)を思い出しました。なんといっても、ラガーさんが初めて甲子園の最前列で観戦したのが、KKコンビが活躍した1985年のセンバツ大会です。同じセンバツ、ということもあって、なんとなく清原選手のことを思い出しました。
来週、このコーナーが更新される時には、もうラガーさんも東京に戻っています。次回は東京でお会いしましょう!
■ラガーさん・プロフィール
本名、善養寺隆一。左投左打。1999年から、春のセンバツ、夏の選手権大会全試合を甲子園のバックネット裏最前列で観戦。黄色い帽子とラガーシャツがトレードマーク。夢は母校の都立文京高校を甲子園で応援すること。今週、初の著作
『甲子園のラガーさん』(オークラ出版)が発売された。
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