秋の北信越大会ベスト4。140キロ右腕の沢田龍太(新3年)を中心に固いディフェンスで富山県大会を制した。4番には高校通算21本塁打の石橋航太(新3年)が座る。
春夏通算21回の甲子園出場を誇るが、春は5回出場してまだ2勝。初戦の壁を破り、北陸の意地を見せたい。
秋の北信越大会制覇。2017年夏に続き、2季連続甲子園出場を決めた。投手では大橋修人(新3年)、重吉翼(新2年)が両軸。最速140キロ超の速球を武器とする。
注目は打線。昨秋の石川県大会ではチーム打率.459を記録し、他校を圧倒。県大会決勝では星稜に惜敗したものの9対10の熱戦を演じ、北信越大会決勝の再戦では10対0で圧勝。リベンジを果たした。
打線の軸は4番・上田優弥(新3年)。秋季県大会では打率.684、3本塁打をマーク。春にはさらに凄みを増したスラッガーになっているだろう。
秋の北信越大会準優勝。昨秋はエース・竹谷理央が右手を負傷。投球ができないピンチに陥ったが、投手・奥川恭伸、捕手・山瀬慎之助(ともに新2年)の1年生バッテリーが華々しいデビューを果たし、見事に穴を埋めた。
2人は石川・かほく市立宇ノ気中の出身で、2016年夏には全国中学校軟式野球大会(全中)を制した黄金バッテリー。また、中学軟式球界では星稜中も全国制覇6度の名門として知られ、同年夏の全日本少年軟式野球大会を制覇している。
もちろん星稜中出身の選手も多く、中学軟式の夏の二大タイトルを獲った両校の選手が星稜に集ったことになる。ライバルから仲間へ。今センバツも楽しみだが、彼らが最上級生になったときの布陣も楽しみだ。
文=落合初春(おちあい・もとはる)