意外な因果関係アリ? W杯開催年に強いプロ野球チームはここだ!
サッカーW杯の熱狂渦巻くブラジル。今回は4年に一度の祭典を祝いつつ、W杯開催年に優勝したプロ野球チームを集計して、その因果関係に迫った。
W杯開催年にリーグ優勝したチームを集計!
集計は1950(昭和25)年の2リーグ分裂後からスタート。この年は第4回W杯ブラジル大会が開催され、セ・リーグは松竹ロビンス、パ・リーグは毎日オリオンズがリーグ優勝。以降、4年に一度の周期で合計16回のW杯が開催されている。その16回のW杯が行われた年のペナントレースをひも解き、両リーグの優勝チームを調べると、興味深い結果が導き出された。
W杯開催時に強いのは中日!?
セ・リーグでは6回の優勝を記録している巨人が最多。V9時代には1966年イングランド大会、1970年メキシコ大会が開催された年に、リーグ優勝している。
もともと優勝回数が多い巨人に対して、少ない優勝回数ながらW杯開催年と相性の良さをみせているのが中日だ。1954年スイス大会開催時を筆頭に、5回のリーグ優勝を記録。特にここ最近の2006年ドイツ大会、2010年南アフリカ大会時には連続してリーグ優勝。今シーズン優勝すれば、巨人に並ぶことになる。
西武が圧倒的も、不気味なロッテ
一方のパ・リーグでは、西鉄時代を含む西武が圧倒的で、過去8回も優勝している。特に1982年スペイン大会、1986年メキシコ大会、1990年イタリア大会のW杯3大会ではリーグ優勝だけでなく、日本一にも輝いている。
不気味なのはロッテだ。1950年ブラジル大会時の毎日オリオンズ時代を含めると、リーグ優勝を3回も果たしている。特に2010年南アフリカ大会時には、リーグ3位ながらポストシーズンを勝ち抜いて日本一を達成。これも含めると、ロッテはW杯開催年に3度も日本一の座についている。
夏の甲子園優勝校も調べてみた!
ここまできたら気になったので、W杯が開催された年の、夏の甲子園歴代優勝校も調べてみた。そこで目立つのは過去5回優勝している関東勢の強さ。古くは1962年チリ大会で作新学院(栃木)が優勝。最近では1998年フランス大会で横浜(神奈川)が、2006年ドイツ大会では早稲田実業(西東京)が全国制覇を果たしている。また、天理(奈良)も相性がよく、1986年のメキシコ大会、1990年のイタリア大会で優勝している。
ちなみに、1962年の作新学院、1966年の中京商(愛知)、1998年の横浜、2010年の興南(沖縄)と、過去7度あった春夏連覇のうち4度、W杯の年に達成されている。今春のセンバツ大会で優勝した龍谷大平安(京都)は、今から76年前の第2回W杯フランス大会が行われた1938年の夏の甲子園で、前身の平安中として優勝している。春夏連覇の縁がありそうな気がしてくる。
まだまだ混戦が続く今年のペナントレース。W杯開催年とリーグ優勝チームの因果関係は打倒・巨人を目指す中日には心強いジンクスとなるのか、巨人の安定感が勝るのか? 苦戦が続く西武にはまだまだ諦めるなというメッセージだろうか。また、上位浮上を狙うロッテにとっても励みにしたい、今年のブラジルW杯である。
(2014年6月26日/マイナビニュース配信)
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