【アメリカMLB】
2リーグ/30チーム/3地区制
・地区優勝を逃した勝率上位2チームによる、ワイルドカードゲーム
・ワイルドカードゲーム勝者と、地区優勝した3チームの計4チームで地区シリーズ
・地区シリーズ勝者2チームでリーグ優勝決定シリーズ
・リーグ優勝同士でワールドシリーズ
【韓国プロ野球】
1リーグ/10チーム
・レギュラーシーズン5位と4位のチームが、ワイルドカード決定戦
・ワイルドカード決定戦勝者と、レギュラーシーズン3位のチームが準プレーオフ
・準プレーオフ勝者と、レギュラーシーズン2位のチームがプレーオフ
・プレーオフ勝者と、レギュラーシーズン1位のチームが韓国シリーズ
【サッカーJリーグ(J1)】
1リーグ/18チーム・前後期制
(1st・2ndステージ)
・ステージ優勝(1st・2nd優勝のうち、年間勝ち点上位)と年間勝ち点3位、およびステージ優勝(同年間勝ち点下位)と年間勝ち点2位で1回戦
・1回戦の勝者同士で準決勝
・準決勝の勝者と、年間勝ち点1位でチャンピオンシップ決勝
※参加条件が重複したチームが出た場合は、下位からの繰り上げはなく準決勝から実施。前後期ともに同一チームが優勝した場合も、年間勝ち点3位までの準決勝から実施。状況により、3〜5チーム参加の可能性がある。
アメリカは、国土の広さとチーム数の多さを生かして理想的なシステムだ。韓国は、レギュラーシーズン5位のチームが優勝する可能性があるが、韓国シリーズまでの関門の多さで、不公平感を払拭している。
Jリーグは、前後期の優勝と年間勝ち点を組み合わせることによって、年2回の山場があり、不公平感も少ない。ただ後期は、順位と年間勝ち点と1回戦の有無までを考慮に入れなければならず、システムが少し分かりにくい点も見られた。
単純に不公平感を解消するなら、現在の1シーズン制から前後期制に変更するのが手っ取り早い。しかし、パ・リーグが1973年から1982年までに行っていた前後期制の失敗経験から、拒否反応が出るかもしれない。
そこでJリーグを参考に、前後期の優勝2チームに、優勝チームを除いた年間勝率1位チームを加えた、計3チームによるCSというのも一案だ。優勝チームのうち、年間勝率上位をシードにすれば、シーズンを通じたモチベーションの維持が可能。また、勝率5割未満のチームはCS参加資格なしとすれば、CS自体の価値も高まる。
完璧なシステムは難しいかもしれない。議論を進めると、エクスパンション(球団拡張)にも話が及ぶだろう。しかし、少しでも白熱した試合を見られるために、関係者は一考してみてはどうだろうか。
文=サトウタカシ (さとう・たかし)