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松井裕樹の高3の夏がはじまる…カギは調子よりも誰とバッテリーを組むのか?…今週の野球みどころランキング[7月9日(火)〜7月15日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、7月第2週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


都市対抗開幕まであとわずか、東アジア大会、日本代表24人も発表
―――社会人野球

 いよいよ今週12日より、社会人野球最高峰の大会『第84回都市対抗野球』が開幕する。開幕戦(18時30分開始予定)のJX-ENEOS(横浜市) vs NTT西日本(大阪市)を皮切りに各地区の代表32チームが優勝旗である黒獅子旗獲得に向け、熱い闘いを繰り広げる。

 そして、開幕戦の前に行われる開会式(17時開始予定)ではJX-ENEOSの渡邉貴美男主将が選手宣誓を行なう。國學院大時代よりその熱いプレーと声に定評のあった渡邉が東京ドームでどんな“声”を轟かせるかにも注目だ。

 また、全日本野球協会は2日、10月に中国・天津で行われる東アジア大会に出場する日本代表24人を発表。今秋のドラフト候補である浦野博司(セガサミー)や吉田一将(JR東日本)、東明大貴(富士重工業)らを擁する比較的若い投手陣に加え、野手ではベテランから若手までを幅広く選出。内野手で山川穂高(富士大)が学生として唯一選出された。

 この日本代表は大会に備え、7月31日からの5日間と、9月26日から7日間で合宿を行い、大会に備える予定だ。

日米大学野球選手権開幕
―――大学野球

 今秋ドラフト1位での指名も予想される好投手・大瀬良大地(九州共立大)や杉浦稔大(國學院大)、投打二刀流で注目を浴びる岡大海(明治大)を擁する大学日本代表が、メジャー予備軍の1、2年生で構成された大学アメリカ代表を迎え撃つ『第39回日米大学野球選手権』が6日、愛媛県の松山・坊っちゃんスタジアムで開幕した。

 初戦の先発は大瀬良。初回に主将を務める4番・梅野隆太郎(福岡大)の先制タイムリーでいきなり援護をもらうと、この日、最速150キロを記録したストレートを中心に5回まで無失点の好投を見せる。だが、約50分間の降雨中断を挟んだ6回に3連打を浴び同点にされると、代わった六埜雅司(東海大)も相手バントの処理で悪送球するなど、この回4失点。結局、この4失点が大きく響き、3-6で開幕戦を落とした。

 7日に同じく松山で行われた第2戦はアメリカ先発のフィナガン・ブランドン(テキサスクリスチャン大)に7回途中まで無失点に抑えられる。しかし、8回に2番手モリソン・プレストン(テキサスクリスチャン大)から1死満塁のチャンスを作り、岡の走者一掃のスリーベースと大城戸匠理(法政大)のタイムリーで4得点。投げては山?福也(明治大)から山?康晃(亜細亜大)の「3年生W山?リレー」で完封。前日乱れた守備は無失策で3併殺を奪うなど安定していた。

 舞台を広島に移した第3戦では、梅野の先制タイムリーツーベースなど立ち上がりを攻め、2回までに5得点。この大量援護をもらった関谷亮太(明治大)が7回途中まで11奪三振の好投を見せる。7回にアメリカの反撃に遭ったものの、引き継いだ3試合連続リリーフの山?康晃が後続を断つ。「あと1人」の9回2死で地元・広島県出身の石田健大(法政大)が登板。大歓声と母校・広島工の後輩野球部員たちの校歌斉唱で送り出され、見逃し三振でピシャリと抑えて日本が5-2で勝利。2勝1敗とし優勝に王手をかけた。

 日米大学野球はこの後、関東に舞台を移し、第4戦は10日に栃木県・宇都宮清原球場、第5戦を11日に神宮球場で行う予定だ(試合開始はともに18時の予定)。

オールスター監督推薦選手決定、中畑DeNA初の東京ドーム勝利など
―――NPB

 『マツダオールスターゲーム2013』の監督推薦選手が1日発表された。ルーキーではすでにファン投票で選出済みの大谷翔平(日本ハム)に加え、菅野智之(巨人)、藤浪晋太郎(阪神)、石山泰雅、小川泰弘(ともにヤクルト)、三嶋一輝(DeNA)が監督推薦で新たに選出された。

 また育成ドラフトで指名され入団した選手では、今回で3回目の選出(すべて中継ぎ投手部門ファン投票1位)となった山口鉄也(巨人)に加え、千賀滉大(ソフトバンク)と西野勇士(ロッテ)の2人が初選出された。10日には両リーグのラスト1枠を決める「プラスワン投票」の結果も発表され、両リーグ32人ずつの全陣容が出そろうこととなる。

 その監督推薦でオールスター初出場を決めた菊池雄星(西武)は、5日のロッテ戦に先発すると、6回5安打1失点で9勝目。プロ入り後3年間で8勝だった菊地が、今季開幕から3カ月で9勝と大飛躍。自身初の2ケタ勝利までもあと1つとした。ちなみに、7月19日発売の『中学野球太郎Vol.2』では菊池雄星インタビュー記事があり、今シーズンの飛躍のきっかけを語っています。こちらもお楽しみに!

 「初」と言えば、中畑清監督率いる横浜DeNA。昨年の巨人戦で4勝17敗3分け。中でも東京ドームでは1勝もできず、中畑監督就任前の2011年10月6日から続く連敗を5日の試合で12にまで伸ばしていた。翌6日も8回を終え2−3の1点ビハインド。しかし9回、巨人の守護神・西村健太朗が中村紀洋の頭部へ死球を投じて危険球退場。1死満塁とピンチを広げたところで登板したマシソンから荒波翔が逆転のタイムリーツーベース。その裏を大原慎司がきっちり抑え、待望の「中畑清監督、東京ドーム初勝利」を手にした。

 パ・リーグで好調なのが楽天。エース・田中将大の開幕11連勝などで球団創設後初となる6月以降での首位に立っている。

 5日からの敵地・ヤフオク!ドームで行われた対ソフトバンク3連戦では、初戦に1回4失点でノックアウトされた則本昂大が翌日になんとリリーフ登板。3回1/3をわずか2安打の無失点に抑えると、銀次の同点タイムリーやマギーの内野ゴロの間に逆転し、その後も聖澤諒やジョーンズのタイムリーなどで追加点を奪い、8-4で逆転勝ちを収めた。そして3連戦最後の試合ではジョーンズのグランドスラムや先発したダッグワースの好投もあり7-0の完封勝ち。

 投打が噛み合っている楽天は7日を終えた時点で2位ロッテに2ゲーム差をつける首位。このまま首位固めとなるか注目だ。

 今月末がトレード期限となるが、7日、渡辺直人(DeNA)と長田秀一郎(西武)の交換トレードが成立した。投手を一枚でも増やしたいDeNAとケガで内野手の補強をしたい西武の思惑が一致した。混戦となっている3位争いにDeNAが踏み止まれるか、経験豊富な長田の存在は大きな力になりそうだ。

岩隈&ダルビッシュが球宴選出、上原が「34番目の男」候補に
―――MLB

 6日、今月16日に行われるオールスターゲームの出場選手を発表。選手間投票によりダルビッシュ有(レンジャーズ)が2年連続2回目、岩隈久志(マリナーズ)が初出場を決めた。7日現在でダルビッシュは157奪三振、岩隈は防御率2.60でそれぞれリーグトップ(ダルビッシュの奪三振は両リーグ合わせてもトップ)という文句無しの成績で堂々たる選出となった。なおMLBのオールスターに日本人選手が複数出場するのは2008年のイチロー(当時マリナーズ)と福留孝介(当時カブス)以来となる。

 そのダルビッシュは6日のアストロズ戦に先発6回6安打5失点で4敗目(8勝)を喫した。試合後には「今日の投球を見たら、本当にオールスターの投手か信じられない」と自嘲した。

 岩隈も5日のレンジャーズ戦で6回0/3を投げ5安打4失点で4敗目(7勝)を喫した。

 昨年、ダルビッシュが選出され、過去には2004年に松井秀喜氏(当時ヤンキース)、2007年に岡島秀樹(当時レッドソックス)が選出された「ファイナル・ボート」(両リーグ各1人の「34番目」の選出選手をインターネット投票で決めるもの)の候補選手も6日発表され、両リーグ5人の候補選手が発表された。

 その中にはセットアッパーとして安定した成績(7日現在防御率1.93)を残している上原浩治(レッドソックス)も選出された。

 候補選手に選ばれた当日のエンゼルス戦では味方の失策などもあり敗戦投手となってしまったが、MLB挑戦後初のオールスター出場も視野に入ってきた。

 日本人で最多の10度、オールスターに出場しているイチローは2日から7日までの6試合のうち5試合でヒットを放つ好調ぶり。4日のツインズ戦では1番打者として出場し、ホームランが出ればサイクルヒット達成だったという5打数3安打の活躍でチームの勝利に貢献した。

 今月28日にヤンキースタジアムでの引退セレモニーが控えている松井秀喜氏がヤンキース1Aスタテンアイランドの練習にお手伝いとして参加した。指導者への布石ということではなく、

「太りたくないのが一番の目的」
「5月5日は暴投だったので練習しないとね」
 と冗談交じりのコメントを残した。この日は打撃投手で122球を投げ、今後も都合がつく日には練習に参加するといわれている。
(※日時は全てアメリカ現地時間です)

高校野球各地で開幕。桐光学園・松井は練習試合締め
―――高校野球

 6日に東東京や愛知、大阪、福岡など計13地区大会が開幕。その翌日には西東京、そして全国最多の190校が出場し、その実力でも全国屈指のレベルを誇る最激戦区・神奈川も開幕した。

 そして波乱の幕開けも。

 福岡大会で、春夏通算4度の甲子園出場実績を誇り、2011年にはセンバツ準優勝を果たした九州国際大付が初戦で公立の古賀竟成館(こがきょうせいかん)に0-3で敗れ、初戦敗退。今夏もシード校であったが、短い夏となってしまった。

 夏連覇を狙う大阪桐蔭は6日に京セラドーム大阪で行なわれた大阪大会の開会式に参加。プロ注目の森友哉主将は「全員で甲子園に優勝旗を返しに行きたい」と抱負を語った。いまだヒジや手首の状態が万全ではないようだが、最後の夏に懸ける想いは強い。

 そしてなんといっても、この夏は1番の注目を浴びる怪物左腕・松井裕樹(桐光学園)は大会前最後となる練習試合(千葉経大付戦)に7回から登板。9回に2四球と松井のスライダーを1年生捕手が2度後逸するなどしてピンチを招いた後、タイムリーを浴び、3回2安打2四球1失点の内容も、4奪三振。7回の相手攻撃をわずか5球で仕留めるなど課題と自信を両方得ることのできたと言ってよい、実りある練習試合締めとなった。

 桐光学園の初戦は7月14日の予定。怪物左腕の夏がまもなく始まる。


 高校野球地区大会がぞくぞくとスタートし、今週末にはすべての地区で開幕を迎えます。その一方で日米大学野球選手権大会が開催されており、12日からは都市対抗野球大会も開幕。アマチュア野球界の最盛期、みなさんもお楽しみください。

■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


<<野球界の主なスケジュール>>
女子プロ野球関連

※今週末は試合はありません。
7月20、21日『ティアラカップ埼玉浦和大会』
 20日(土)、21日(日)ともに市営浦和球場で開催。第1試合は11時試合開始、第2試合は13時半試合開始予定

 また、今大会は「さいたま市民感謝デー」を実施し、さいたま市民在住、在勤または在学であることを確認できるものを持参すると、当日券が1000円となります。  限定のエイエイオーカードの先着順での配布が予定されています。

アマチュア野球スケジュール

夏の高校野球地方大会

7月10日開幕…青森、岩手、埼玉
7月11日開幕…秋田、福島、富山、香川
7月12日開幕…山形、千葉、三重、和歌山、広島
7月13日開幕…宮城、栃木、山梨、新潟、長野、静岡、石川、福井、京都、奈良、岡山、鳥取、山口、徳島、愛媛、高知
7月14日開幕…島根

以上のような日程で各地区開幕していく予定です。

第39回日米大学野球選手権大会

▽大会日程
[第1戦]7月 6日(土)午後2時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第2戦]7月 7日(日)午後2時【松山坊っちゃんスタジアム】
[第3戦]7月 8日(月)午後6時【マツダZoom-Zoomスタジアム広島】
[第4戦]7月10日(水)午後6時【宇都宮清原球場】
[第5戦]7月11日(木)午後6時【神宮球場】
[予備日]7月12日(金)    【神宮球場】

第84回 都市対抗野球大会
いよいよ今週末開幕!

7月12日〜12日間:第84回 都市対抗野球大会(東京ドーム)

プロ野球の主な予定

7月17日 MLBオールスター(ニューヨーク・シティーフィールド)
7月18日 フレッシュオールスター(秋田)
7月19日 オールスター(札幌ドーム)
7月20日 オールスター(神宮球場)
7月21日 オールスター(いわきグリーンスタジアム)

本誌情報
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