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第4回 2013春 センバツ出場地区別N0.1選手!

 WBCは第2ラウンドを突破し、決勝ラウンドに進出決定しましたね! 3連覇を目指してがんばってほしいですが、WBCの後にはセンバツがあることもお忘れなく! 未来のWBC戦士がここから出るかもしれません。
 先週、各地区の注目選手・ドラフト候補選手の紹介をしました。今週はその中から各地区N0.1選手を選んでもらいました! 彼らを比較しつつ、特に注目してみてください。
 13日から18日10時まではWBC・日本代表の試合はありませんし、金曜日の15日にはセンバツの抽選会があります。今週はちょっとセンバツを気にかけてください、すぐそこに迫ってきています!


<北海道・センバツN0.1選手>

「背中で引っ張る北の安打製造機」
吉田 雄人

北照高校 新3年/外野手/右投左打/177センチ72キロ



ここに注目ベスト3
1.「打席での落ち着き」
2.「場面による適応力」
3.「課題に掲げる長打力」

どんな選手?/昨春のセンバツ出場選手最高打率を引っ提げて登場、甲子園でも1安打を記録した。巧みなバットコントロールで安打を量産するスタイルにパワーがついてきた。新チームでは主将を任されたことで視野も広がり、北海道大会決勝では状況に応じて犠飛を狙い打つなど成長著しい。百戦錬磨の河上敬也監督も「プロを目指せる」と評価。振り回さずに長打という難題にも取り組む頭の良い選手で外野守備も高水準。
一冬を越えてここに注目!/3番打者としての長打力も含めた勝負強さとマークされる中、一発で仕留める集中力。スイングスピードの向上と独特の野球カンが合致することで失投を逃さずに長打を連発し全国にアピールしたい。
プロ選手に例えたら・・・西川遥輝(日本ハム)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 北海道


<東北地区・センバツN0.1選手>

「攻守でチームを引っ張り東北に優勝旗を」
上林 誠知

仙台育英高校 新3年/中堅手/右投左打/184センチ77キロ



ここに注目ベスト3
1.「逆方向へも痛烈な打球を打てる強打」
2.「マークされる中での結果」
3.「捕っても投げても魅せる外野守備」

どんな選手?/森友哉(大阪桐蔭)とともに、左打者として大会屈指の強打者。埼玉の浦和シニア時代から全国大会で活躍し、将来を嘱望された。仙台育英では昨夏の甲子園3試合で11打数5安打をマークし、昨秋は東北大会、明治神宮大会で計3本塁打と大舞台で結果を残し続けている。一発だけでなく、逆方向にも強烈な打球が飛ばせるのも魅力。打球を追える範囲が広く、強肩と外野守備でも魅せる。
一冬を越えてここに注目!/昨秋は神宮大会王者となり、注目選手として大いにマークされるセンバツ。ここで他を圧倒する貫禄を見せつけられればドラフト上位候補になる可能性も。将来的には「大砲」というより中距離タイプか。
プロ選手で例えたら…稲葉篤紀(日本ハム)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 東北地区


<関東/東京地区・センバツN0.1選手>

「練習からワクワクさせる“鬼肩”」
若月 健矢

花咲徳栄高校 新3年/捕手/右投右打/178センチ80キロ



ここに注目ベスト3
1.「球場をどよめかせる強肩」
2.「ノーステップで放つ豪打」
3.「関口・小暮の好右腕を勝利に導くリード」

どんな選手?/今大会屈指の“鬼肩”捕手。昨秋の関東大会ではシートノックの二塁送球で場内がどよめいた。打っては力みのない構えから、ノーステップでたっぷり体重移動して振り抜くスイング。運んで飛ばすような長打力に右方向への軽打もあり、融通が利く打撃で昨秋は公式戦打率.553。スピードの関口明大、安定感の小暮樹とタイプの違う好右腕をリードして、上位進出を狙いたい。
一冬を越えてここに注目!/実戦でも下半身を使い、無理のないスローイングで刺せるかが春の見どころだ。また、昨秋はノーステップ打法の動作がやや大きく、ロスも見えた。精度を高められるか、スカウト陣も注目しているはず。
プロ選手で例えたら…江村直也(ロッテ)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 関東/東京地区



<北信越地区・センバツN0.1選手>

「福井の林昌勇が1年前の借りを返しにきた!」
岸本 淳希

敦賀気比高校 新3年/投手/右投右打/182センチ78キロ



ここに注目ベスト3
1.「力のあるストレート」
2.「やけに落ちるタテの変化球」
3.「フォームも含め、マウンドでの所作」

どんな選手?/スタンドから「よっ林昌勇!」と応援の声があがるように、林昌勇(カブス)を彷彿とさせる躍動感、柔らかさ、そしてストレートの強さを感じる。ただ、岸本はスリークオーターから投げる。145キロを計測したストレートとキレのあるスライダーでの組み立てに昨秋の北信越大会からスプリットが加わった。細かなコントロールがあるタイプではないが、試合を壊さない程度の「荒れ球」が打者に恐怖を与える。
一冬を越えてここに注目!/2年前の明治神宮大会では延長11回(タイブレーク方式)に7失点、昨年のセンバツでは1回4失点と全国大会規模では苦汁をなめる結果に。全国の借りは全国で返そう!
プロ選手で例えたら…林昌勇(カブス)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 北信越地区


<東海地区・センバツN0.1選手>

「これぞ真の逸材、よみがえる151キロ豪腕!」
浦嶌 颯太

菰野高校 新3年/投手/右投右打/183センチ85キロ



ここに注目ベスト3
1.「150キロのストレート」
2.「たとえ球速130キロでも体感140キロ」
3.「ヒジのしなり、柔らかさ」

どんな選手?/1年春に140キロ台をマークして一躍話題になり、同年秋には自己最速の151キロを叩き出した怪腕。しかし、その直後の右肩痛に端を発し、制球難、イップス…とうとう昨秋は県大会以降、公式戦登板ゼロで終わってしまった。それでも、肩周りの柔軟性、左足を大きく踏み出せる股関節の柔らかさなど、持っている素質・エンジンは超一級品。ヒジのしなりには惚れぼれする。
一冬を越えてここに注目!/昨年12月の紅白戦では3度、146キロを計測し、復活ののろしが上がっている。150キロ再到達なるか。東海地区を担当するプロのスカウトからは「いいピッチングをしているところを見たことがない」との声も出るが、雄姿はセンバツで披露する。
プロ選手で例えたら…平井正史(オリックス)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 東海地区


<近畿地区・センバツN0.1選手>

「キレキレ右腕の全国デビューを見逃すな」
乾 陽平

報徳学園高校 新3年/投手/右投右打/180センチ72キロ



ここに注目ベスト3
1.「2年春からの成長力」
2.「自ら改良して武器となったスライダー」
3.「キレあるストレート」

どんな選手?/高校入学から球速は20キロ以上アップ、2年春から急激に成長してきた。2年秋の直前にスライダーの握りを変えた。自分でいろいろ試し、キレ、変化量が最適になる握りを編み出すと、近畿大会準優勝という結果をもたらす大きな武器となる。また、昨秋の県大会から近畿大会まで公式戦10試合全てに完投し、近畿大会決勝戦は敗れるも延長13回まで投げきるスタミナがある。
一冬を越えてここに注目!/昨年の冬のトレーニング効果が2年春以降の成長の源になった。このままの成長曲線を保てれば、乾本人は興味ないかもしれないが、「150」という数字がついてくるかもしれない。
プロ選手で例えたら…前田健太(広島)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 近畿地区


<中国地区・センバツN0.1選手>

「思い切りよく腕を振るあなたが見たい」
児山 祐斗

関西高校 新3年/投手/左投左打/183センチ76キロ



ここに注目ベスト3
1.「腕の振りの運動量」
2.「シンカーという武器」
3.「バッティングもいける」

どんな選手?/投打に素質を感じる中国地区屈指のサウスポー。体全体を使って、腕を振り切るスピードは素晴らしく、上背もあるので、これからさらに球速、キレは向上するだろう。変化球はスライダーやツーシーム系も投げるが、得意のシンカーの落ちがよく、空振りが取れる。これだけ体を使って投げるので、細かいコントロール、安定感はまだ得られていないが、多少甘くても打たれない球威の獲得が先か? また3番を打つようにバッティングもいい
一冬を越えてここに注目!/上記の変化球に加え、もう一つカウントが取れるボールを覚えられれば、単調なピッチングには陥らないはず!
プロ選手で例えたら…林 昌範(DeNA)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 中国地区


<四国地区・センバツN0.1選手>

「小粒な大会だと言わせない152キロ右腕!」
安樂 智大

済美高校 新2年/投手/右投左打/



ここに注目ベスト3
1.「ストレート」
2.「縦スライダー」
3.「高速ナックル?」

どんな選手?/最速152キロ・今大会最注目の怪物右腕。松山クラブボーイズ(現:松山坊ちゃんボーイズ)時代に習得したクイックなどの投球基礎技術に、中学野球引退後、高校入学までに鍛えに鍛えた下半身。さらに済美入学後に叩き込まれた勝負根性で、全国での飛躍を期す。また、まるでフォークのように落ちる縦スライダーの切れ味も必見だ。
一冬を越えてここに注目!/入学後地道に続けた風呂上りストレッチにより、課題だった下半身の柔軟性はほぼ克服。ブルペンでは昨秋以上に体重が乗った伸びのあるボールを投じている。また、1月から投げ始めた高速ナックルを大舞台のどの場面で使うかにも注目してほしい。
プロ選手で例えたら…入団当初の平井正史(オリックス)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 四国地区


<九州地区・センバツN0.1選手>

「スケールアップした古豪左腕が帰ってくる」
大竹 耕太郎

済々黌高校 新3年/投手/左投左打/182センチ73キロ



ここに注目ベスト3
1.「相手打者を幻惑させるテクニック」
2.「球速以上に伸びるストレート」
3.「スナップスローなどの守備センス」

どんな選手?/中学時代は全中、昨夏は甲子園を経験している大会屈指のサウスポー。天性の投球メカニズムともいえる上下連動から「ここに投げたら…というイメージが感覚でできる」というテクニシャンだ。新チーム結成後は徐々に調子を上げてきたとはいえ、県大会1回戦の7回17奪三振を皮切りに4試合連続二ケタ奪三振をマーク。昨夏までは投げなかったチェンジアップなどの新球に磨きを掛けるとともに、九州大会では最速140キロという大台にも到達した。
一冬を越えてここに注目!/昨夏は大阪桐蔭相手に3本塁打を浴びた。当時の体重から約10キロアップし、球速的にも期待できるが、「柔能く剛を制す」でスタンドを沸かすことだろう。
プロ選手で例えたら…和田毅(オリオールズ)

2013春 センバツ出場ドラフト候補・注目選手特集 九州地区

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