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『肩は平行でなければいけない』という『常識を疑え!』(第43回)

 子どもを野球好きにさせるには? 子どもを将来野球選手にしたい! そんな親の思惑をことごとく裏切る子どもたち。野球と子育てについて考える「野球育児」コーナー。


前回からの続きとなります。

◎名投手コーチが語る
「肩を下げるべき理由」とは?


「ぼくはオーバースローの投手は利き腕側の肩を下げるべきだと思うし、自分もそうやって投げていたんだけど、最近は肩を下げないフォームの子が入団してくる割合が高いんだよね。あれはなんなんだろう? アマチュアの現場で肩を下げるな、というふうにみんな教えられてるのかなぁ?」

「いいフォームとはナンダ?」というテーマでインタビューをしていた最中、そんな話を始めた東北楽天ゴールデンイーグルス・佐藤義則投手コーチ。

 投手を指導する上で、利き腕側の肩を下げるべきか否かという点で悩んでいた私にとっては、渡りに船のような話の展開となった。

「ぼくの周りの少年野球の現場では、肩を平行にしろ、という指導が半ば常識化してます。おそらくこれは全国的な流れのような気がしてます」
「そうか…。そんな気はしてたけど、やっぱりそうなんだ」
「ええ」
「昔は肩を下げてるピッチャーばかりだったんだけどねぇ…。いつからそんなことになったんだろう。そうか、だから最近の子はそういう傾向が強いのか。下げたらダメだと言ってる理由がよくわかんないけど、そういう現実はあるわけだね」
「佐藤さんが利き腕側の肩を下げたほうがいい考える理由はなんですか?」

 佐藤コーチは椅子から立ち上がり、自ら投球フォームの実演を始めた。

「体重移動というのは、腰からキャッチャー方向に向かい始めるのが望ましくて、うまく腰から動き始めることができると、右ピッチャーの場合、三塁側から見た時に、頭と腰と足を結ぶラインが“逆くの字”を形成するんだよね。この“逆くの字”の形は、マウンドの傾斜のことを考えると、利き腕側の肩を下げたほうが絶対に作りやすいんですよ」

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