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【北海道、東北地区編】シーズン前はこんな評価でしたが、2カ月経った後のドラフト候補たちはどう見えますか?

小畑 尋規 オバタ・ヒロキ
北照(北海道)/捕手
180cm81kg/右投右打


■今春の成長ポイント
内角のキャッチングは上達したか?
■コメント
細かいことを言うようだが、好左腕・大串和弥のクロスファイアーや内角カーブを上体を左に動かして捕球して、<ボール>にされていた場面を昨秋、何度か目撃。あれはもったいない。ミットのハンドリングで捕球したい。追い込まれると右方向への進塁打狙い。つなぎも大切だが、それではいつまでも<怖い4番>にはなれそうもない。

白鳥 翔 シロトリ・ショウ
一関学院(岩手県)/投手
186cm87kg/右投右打

▲写真提供:Standard

■今春の成長ポイント
球威、制球のバラつきをなくしたい
■コメント
昨夏予選・準決勝の花巻東戦、3回途中で6失点KOは意外な結果だった。ストライク、ボールのはっきりした制球、指にかかったボールと棒球の見極めのつく投球では、大舞台の場数を踏んでいる強力打線は抑えられなかった。投手としてのエンジンの大きさは間違いなし。時間をかけて鍛えるべきタイプ。実戦力の養成を徐々に。

望月 直也 モチヅキ・ナオヤ
盛岡大付(岩手県)/遊撃手
179cm76kg/右投右打

■今春の成長ポイント
ヒットゾーンが右に広がったか?
■コメント
強靭なリストとバットヘッドをしなやかに使えるスイングスタイルは、昨季の北條史也(阪神)といい勝負。北條はヘッドに近いポイントで打つ傾向があったが、この選手は芯を使った打ち方ができる。今季は中堅から右中間への長打もほしい。大きく動いた打球処理でも腰が浮かないフィールディングに俊足も全国級の逸材だ。

上林 誠知 ウエバヤシ・セイジ
仙台育英(宮城県)/中堅手
184cm77kg/右投左打

■今春の成長ポイント
変化球狙いで速球に間に合うか?
■コメント
130キロ後半以上の速球にはトップが遅れて、差し込まれがち。反面、スライダーのような中間球にはピシャリのタイミング、高い確率で痛打にできる。この<構え遅れ>が改善されれば、打球がもっと楽に上がるようになって飛距離が出、本物のスラッガーになれる。俊足は一級品。地肩は強いがテークバックが変則に見えて故障が心配。

園部 聡 ソノベ・サトシ
聖光学院(福島県)/一塁手
183cm82kg/右投右打

■今春の成長ポイント
長打にできるボールを逃がさず長打に
■コメント
大舞台でこんなに長打力を見せつけたら、そんなボールはなかなかこない。ホームランにならないボールに無理やり角度をつけようとして、伸び上がった打ち方になっていたことも。無理なら次を待てばいい。今季は自分との闘いだ。近くで見ると童顔だが、打席に向かう姿、バットを構えた姿にはすでにプロ10年のような貫禄すら漂う。

山川 穂高 ヤマカワ・ホタカ
中部商〜富士大(北東北大学リーグ)
一塁手/175cm95kg/右投右打

■今春の成長ポイント
警戒されながら失投を痛打する精度
■コメント
すでに学生ジャパンの常連として4番打者やリードオフマンを経験。リーグ戦でも全国の舞台でも、すっかり<要注意人物>になっている。内角高目を軸回転で左翼線に弾き返し、追い込まれても右方向へ痛打。技術としぶとさを兼備した打撃に、見た感じよりずっと動ける守備・走塁にも注目だ。この選手にしかない<香り>が魅力だ。

薗部 優也 ソノベ・ユウヤ
東北〜東日本国際大(南東北大学リーグ)
捕手/172cm76kg/右投右打
一塁手/175cm95kg/右投右打

■今春の成長ポイント
全国レベルの快腕にも通用する打力
■コメント
昨季、3年生で主将をつとめ、強肩・強打の捕手として東北学生球界では突出した捕手。板についた所作は、生まれついての<捕手>といってもよい。軸足が粘れて持ち球のよいスローイングが精度抜群になるのは、投手だけじゃない。フルスイングしても体勢の崩れない打が、全国の舞台でも発揮できれば。一段のヘッドスピードを。

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