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センバツ開幕!あわやの大記録に、延長戦、サヨナラと好ゲームの連続!そしてプロ野球もついに開幕だ!

『今週の野球みどころランキング』は、3月下旬に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!

ヤングリーグ春季大会は地元対決をヤンキース岡山が制す
―――中学硬式野球

 中学硬式野球・ヤングリーグの春季全国大会「第22回ヤングリーグ春季大会」が21〜23日に岡山・倉敷マスカットスタジアムを中心に行われた。

 決勝戦は倉敷ビガーズとヤンキース岡山の地元対決となり、7-0と快勝したヤンキース岡山が創部4年目にして初優勝。夏に行われる中学硬式野球日本一決定戦(リトルシニアやボーイズリーグなどの代表チームも出場)『ジャイアンツカップ全日本中学選手権大会』への出場権を獲得した。

 3位には昨夏王者の兵庫伊丹、4位にはKIXベースボールクラブ・21(大阪)が入った。

 リトルシニアの春季全国大会『第20回日本リトルシニア全国選抜野球大会』は26日〜31日の予定で大阪・舞洲ベースボールスタジアムを中心に行われ、ボーイズリーグの春季全国大会『第44回日本少年野球春季全国大会』は26日〜29日の予定で東京・大田スタジアムを中心に行われる。

亜細亜大新グラウンド完成記念試合で「ダブル山?」対決、玉川大新体制に関本四十四氏ら
―――大学野球

 東都大学リーグで現在5連覇中の亜細亜大は、16日に全面人工芝に張り替えた『新グラウンド完成記念試合』を行った。

 対戦相手は昨秋の明治神宮大会の決勝戦で対戦した明治大(東京六大学リーグ)。両校の先発投手はともに、今秋ドラフトの上位候補に名前が挙がる明治大・山?福也投手と亜細亜大・山?康晃投手となった。

 試合は5回に山?康晃から2本の安打と失策で2点を先制した明治大が逃げ切り、3-1で勝利した。注目の「ダブル山?」は、亜細亜大・山?康晃が7回3安打2失点5奪三振、明治大・山?福也が6回3安打無失点6奪三振の内容だった。

 首都大学リーグ2部の玉川大は特別コーチに関本四十四氏と杉山茂氏、新監督に樋沢良信氏と巨人OB3氏の就任がわかった。3氏はいずれも、昨年から導入された研修による新制度で学生野球資格を3月に回復していた。関本氏は2軍投手コーチ、樋沢新監督は内・外野守備コーチや寮長の役職を巨人で歴任し、杉山氏もトレーニングコーチを務めていた。

 玉川大は1975年に創部し、首都大学リーグに加盟。著名なプロOBによる新体制で悲願の1部初昇格を狙う。

 また、首都大学リーグは今年から1部が8チーム編成、2部が7チーム編成となる。


▲「変化球とコントロールは良かったが、まっすぐの質がまだまだ」と話した明治大・山?福也[写真・高木遊]


▲「神宮球場に似た良い環境を作っていただいた」と感謝を述べた亜細亜大・山?康晃[写真・高木遊]


▲完成記念試合ということもあり、両校の応援団も駆けつけた[写真・高木遊](写真上が亜細亜大の応援、写真下が明治大の応援)▼




豪州のクリケット場で開幕戦、ダルビッシュ開幕投手はどうなる?
―――MLB

 MLBはオーストラリア・シドニーで開幕シリーズ2連戦を行い、ドジャースが7-5でダイヤモンドバックスを相手に開幕2連勝を飾った。開幕戦が北米以外で行われたのは、東京などに続き4都市目。クリケットやラグビーが人気で大観衆を収容する本格的な野球場がないため、「シドニークリケットグラウンド」を改装。アメリカ本土から土を運び、外野フェンスもメジャーと同じ仕様に工事して、開幕戦は行われた。同国で100年ぶりのMLB公式戦とあって、4万人収容のスタジアムはほぼ満員。世界戦略を掲げるMLBにとって目論見どおりのものとなったようだ。

 31日のフィリーズ戦で開幕投手が予想されているダルビッシュ有(レンジャーズ)だが、ここにきて寝違えたことによる首の張りを訴えており、状況次第では登板日の変更もありそうだ。

 レンジャーズとマイナー契約を結び、メジャーのキャンプに招待選手として参加していた田中賢介は17日、マイナー行きを通告された。試合中の接触で前歯3本を折るなどのアクシデントにも見舞われたが、オープン戦14試合に出場。だが、打率.222と結果を残せず、マイナーで調整を続けることとなった。

 カブスとマイナー契約を結び、招待選手としてメジャーのキャンプに参加していた和田毅が23日に自由契約となった。2012年に左ヒジ靭帯再建手術を受けた後の長いリハビリを耐え、再起を期した今季だったが、オープン戦では3試合に登板、5回1/3を投げて防御率11.12だった。

 また5年ぶりにMLBを目指し、ブルージェイズとマイナー契約を結んでいた大家友和も22日に自由契約となった。昨年はBCリーグの富山サンダーバーズで7勝7敗、新たにマスターしたナックルボールを引っさげての挑戦だった。MLB通算51勝の38歳右腕の動向も気になるところだ。

山?武司がNPB史上初の1日契約、松井裕樹の開幕後初登板は!?
―――プロ野球

 中日と楽天のセ・パ2球団で本塁打王を獲得し、昨年引退を発表した山?武司氏が、20日に日本球界では初となる「1日契約」で中日に復帰。楽天とのオープン戦に「4番・DH」で出場(第1打席でセカンドゴロに倒れ交代)し、27年間(中日計18年、オリックス2年、楽天7年)の現役生活を終えた。

 試合後のセレモニーでは「今年からは解説者として新しい仕事を始めますが、今日、新たな目標ができました。それはドラゴンズ対イーグルスの日本シリーズを、僕が解説すること。それが僕の新しい目標です」と特にお世話になった両球団への感謝と檄を口にした。

 開幕投手が12球団で唯一はっきりと決まっていなかった楽天は、則本昂大の2年連続開幕投手が濃厚となってきた。

 これまで星野仙一監督は「松井裕樹になれば面白いかも」という旨の発言をしていたが、則本が20日の中日戦で6回無失点の好投を見せ、開幕投手を当確させたもよう。なお松井の初登板は、本拠地開幕第2戦の4月2日オリックス戦が有力視されている。

 オープン戦は23日に全日程を終了。
 首位のソフトバンクが最後はオープン戦新記録の13連勝、15勝2敗2分けで勝率.882(歴代2位)と圧倒的な強さを見せた。今季は往年の巨人顔負けの巨大補強を敢行したソフトバンク。チーム盗塁数も19試合で36個と最多で、総得点も12球団で唯一100点を超えた。

 同じくオープン戦史上初を演出したのはロッテの“アジャ”こと井上晴哉。打率.435で、記録の残っている1965年以降では初となる新人でのオープン戦首位打者を獲得。伊東勤監督も「4番で使う」と明言。開幕戦で新人の4番となれば、球団では戸倉勝城(当時毎日)以来、64年ぶりのこととなる。

 一方で心配なのがオープン戦最下位に沈んだヤクルト。なんと1勝11敗1分、最後は引き分けを挟み6連敗でオープン戦を終えた。23年ぶりとなる1割未満の勝率.083で、球場では開幕前にもかかわらずファンから厳しい声が飛んでいる。

 そんな中で光明は新人の西浦直亨だ。法政大からドラフト2位で入団した西浦は最終戦でも4打数2安打と気を吐いた。安定したショートの守備も首脳陣から信頼を得ており、開幕スタメンはほぼ濃厚なものとなっている。


 開幕戦は28日。パ・リーグが西武vs楽天(西武ドーム)、ソフトバンクvsロッテ(ヤフオク!ドーム)、日本ハムvsオリックス(札幌ドーム)、セ・リーグが巨人vs阪神(東京ドーム)、中日vs広島(ナゴヤドーム)、ヤクルトvsDeNA(神宮)のカードとなっている。

センバツ開幕! 大器たちが鮮烈デビューを果たす
―――高校野球

 第86回選抜高校野球大会(以下、センバツ)が阪神甲子園球場で 21日に開幕した。

 まずは話題の2校が1日目と2日目に登場。
 1日目に登場したのは都立校として初めてセンバツに出場した21世紀枠の都小山台高(東京)。都立校として初の甲子園勝利を目指して、4年連続出場の履正社高(大阪)と対戦。

 だが、2回に辻心薫(つじ・もとまさ)に満塁本塁打を浴びるなど、エース・伊藤優輔が11失点と打ち込まれた。打線も履正社高の溝田悠人の前に9回1死まであわやノーヒットノーランという投球に抑え込まれ、0-11と大敗。初戦で姿を消した。

 2日目に出場したのは27年ぶりに出場となった古豪・池田高(徳島)。同じく27年ぶりの出場で21世紀枠から選出された海南高(和歌山)と激突した。先行される苦しい展開だったが、9回に2点を奪い、劇的な逆転サヨナラ勝ち(4-3)。海南高はエース・岡本真幸(練習試合で死球を受け、右手を骨折し欠場)に代わって先発した背番号「10」の左腕、神崎稜平が好投したが惜しくも敗れた。

 明治神宮大会覇者の沖縄尚学高は23日の1回戦で、報徳学園高(兵庫)と対戦。エース・山城大智が4安打完封勝利。2008年春に東浜巨(現ソフトバンク)を擁して優勝した際と同じ1−0のスコアで1回戦を突破した。

 だが、明治神宮大会準優勝で、投打に注目される飯塚悟史を擁する日本文理高(新潟)は初出場の豊川高(愛知)に延長13回の熱闘の末、3−4でサヨナラ負け。初戦で姿を消した。

 関東大会王者の白鴎大足利高(栃木)も初出場の東陵高(宮城)と対戦。2年生の大下誠一郎に4本の二塁打(大会史上初)が飛び出すなど9−1と快勝し、2回戦に駒を進めた。

 今大会No.1投手で評されている佐野日大高(栃木)の左腕・田嶋大樹は、23日の1回戦・鎮西高(熊本)戦に先発9回を投げ5安打12奪三振で完封勝利(2−0)。大観衆、そして多くのスカウト陣の前で鮮烈な甲子園デビューを果たした。

 一方で、今大会No.1評されている打者も大活躍。智辯学園高(奈良)の右打者・岡本和真が24日の1回戦・三重高戦に「3番・サード」で先発出場し、大会史上19人目となる1試合2本塁打を記録。チームも三重高を7-2で下した。

 センバツ高校野球は雨天などの順延が無ければ、27日の第2試合から2回戦に入り、来週の4月1日に決勝戦を迎える。熱戦はまだまだ続きそうだ。

■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)

【春のプロ・アマ野球スケジュール】

〜4月1日(予定) センバツ
3月28日 セ・パ両リーグ開幕戦
3月30日 アメリカ本土でMLB開幕

3月下旬〜 春季高校野球県大会(九州、四国ではすでに開幕)
4月上旬〜 春季大学野球リーグ戦開幕

4月2日〜5日間 JABA静岡大会
4月4日〜5日間 JABA四国大会

本誌情報
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