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外野フェンスといえば佐野仙好(元阪神)。ファイト溢れる命がけのプレーが後世に伝えたものとは

外野フェンスといえば佐野仙好(元阪神)。ファイト溢れる命がけのプレーが後世に伝えたものとは

 まるで神隠しにでもあったかのように、福留孝介がボールの行方を捜していた。

 6月23日、広島対阪神(マツダスタジアム)の1回裏、1番・田中広輔がレフトに放った打球は、そのままラバーフェンスの破れたところに飛び込み、ボールが消えた!? と、見ている者を驚かせた。

 これまでのプロ野球の長い歴史のなかで、この外野フェンスは様々なトリックを仕掛け、私たちの目を欺いてきた。

 この打球を放った田中も2015年9月12日の対阪神戦(甲子園)で、本塁打をフェンス直撃のインプレーとして誤審され、フェンスのトリックに欺かれた一人だ。

 トリックではないが、外野フェンスにまつわる話となると、忘れてはならない一人の外野手が阪神にいる。

 佐野仙好。

 元阪神の外野手で、現在は阪神の統括スカウトを務めている。1985年の日本一に貢献した虎戦士の一人だ。

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