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開幕直前で盛り上がる高校野球、プロ野球!あらゆる野球の情報をここで振り返りましょう!

『今週の野球みどころランキング』は、3月中旬に注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!

“戦力外通告の男”安斉雄虎がBCリーグ・富山へ、アイランドリーグは節目の10年目
―――独立リーグ

 TBS系列で毎年、年末に放送され、人気を博している『戦力外通告の男たち』。同番組でも紹介された安斉雄虎(あんざい・たけとら/元DeNA)がルートインBCリーグ・富山サンダーバーズに入団することが決まった。

 安斉は2009年ドラフト3位で横浜から指名を受け、190センチの長身から繰り出されるボールに将来が嘱望されていた。2011年に右ヒジを疲労骨折した後は、本来の投球ができず、昨オフに戦力外通告を受けた。その後は、現役続行を望みながらも所属球団が決まらずにいたが、まずは独立リーグでの再出発となる。

 リーグ創設10周年を迎える四国アイランドリーグplusは10日に今季のシーズン概要と前期の試合日程を発表した。

 今季は前期・後期の2シーズン制を採用し、1チームが前期36試合・後期36試合をホーム&ビジターで戦う。それに加え、前期4試合・後期4試合をホーム&ビジターで福岡ソフトバンクホークス(3軍)との定期交流戦を行う。そして、前期優勝チームと後期優勝チームがシーズン総合優勝を争うリーグチャンピオンシップは、9月下旬からを予定している。

 現在、中日で好投を続ける又吉克樹(昨年は香川オリーブガイナーズに所属)が、独立リーグの選手で史上最高順位となるドラフト2位で指名を受けるなど、その注目はより高いものになっている。

▲又吉克樹


ダルビッシュがサイ・ヤング賞最有力に、イチローは「試練の春」続く
―――MLB

 メジャー移籍3年目を迎えるレンジャーズのダルビッシュ有に大きな期待がかかっている。有名オッズメーカーが12日に発表したサイ・ヤング賞の受賞者予想で、ダルビッシュがア・リーグ部門で1位となる8倍のオッズを付けた。同賞を受賞すればもちろん日本人初めての快挙となる。また、レンジャーズの開幕投手を務めることもわかった。

 ダルビッシュとともに昨年、球宴に出場を果たした岩隈久志(マリナーズ)は1月下旬の練習で右手中指の腱を損傷。開幕には間に合わないものの早期の復帰を目指している。

 定位置が約束されず早くも「試練のシーズン」となっているイチロー(ヤンキース)は厳しい春となっている。12日のフィリーズ戦、13日のタイガース戦、15日のオリオールズ戦と3試合連続で3打数ノーヒット。14日に元日本ハム監督のトレイ・ヒルマン育成担当特別補佐を打撃投手に約20分のフリー打撃を行うなど不調を脱するきっかけを探している。

開幕投手争い終盤戦、かわいいカープホームランガール
―――NPB

 3月28日の開幕に向け、各球団ともオープン戦の成績や過去の実績などから続々と開幕投手が決まってきている(※以下のカッコ内は昨年の成績)。

 まずは「実績文句なし」という投手からいくと、今や“パ・リーグのエース”と言ってもよいオリックス・金子千尋(15勝8敗)が2年連続4度目の開幕投手に内定。広島・前田健太(15勝7敗)が2年ぶり4度目、 ソフトバンク・攝津正(15勝8敗)が3年連続3度目、西武・岸孝之(11勝5敗)が2年連続2度目、阪神・能見篤史(11勝7敗)が2年ぶり3度目の開幕投手にそれぞれ内定した。

 「勢いに乗る若手」という投手は、昨年のセ・リーグ新人王と最多勝獲得のヤクルト・小川泰弘(16勝4敗)。その小川と最後まで両タイトルを争った巨人・菅野智之(13勝6敗)、昨年は6勝9敗となかなか勝ち星を残せなかった同じく2年目のDeNA・三嶋一輝も初の開幕投手が確実となっている。また、3年目左腕の中日・大野雄大投手(10勝10敗)も初の開幕投手をほぼ手中に収めている。

▲不安定な内海哲也に対して、安定して好投を続ける菅野智之


 またエースと期待されながらも、昨年それに応えることができなかった日本ハム・吉川光夫(7勝15敗)、ロッテ・成瀬善久(6勝4敗)が雪辱の想いを胸に今年も開幕戦のマウンドに登る。※吉川が初、成瀬が5年連続5度目

 一方、なかなか開幕投手を決めきれないのが楽天だ。ヤンキースに移籍した田中将大の穴をどれだけ小さくできるかという意味で重要になってくるが、ここにきて混沌としてきた。

 その理由の一端は昨年の開幕投手であり、パ・リーグ新人王の則本昂大の不調。15日のヤクルト戦に先発するも、5回を投げ9安打6失点。球威がなく制球も甘かった。この結果により開幕投手内定は白紙に。

 星野仙一監督は、高卒新人ながらも12イニング連続無失点を続ける松井裕樹や、昨年終盤から好投の続く美馬学の名も候補に挙げており、開幕が迫るギリギリまで判断を遅らせたいようだ。

 広島は過去最多の応募者となる150名から選ばれた「2014年度ホームランガール」を14日に発表した。大学生の伊藤里奈さんと中島結香さん、主婦の石丸春華さんの3人が選出。中でも石丸さんは1歳8カ月の男児の母という異例の“人妻ホームランガール”。

 昨年は初のクライマックスシリーズ進出、そしてNHKのニュース番組で「カープ女子」が紹介されるなど話題を振りまいただけに応募者も多数集まり、合格者のルックスに「かわいい」との声がネット上に溢れた。

センバツ抽選会、金森栄治氏が高校野球の監督に!
―――高校野球

 3月21日に開幕する「第86回選抜高校野球大会」の組み合わせ抽選会が14日に毎日新聞大阪本社オーバルホールで行なわれた。

 1回戦16カードで最も好カードと評されるのが、智辯和歌山高vs明徳義塾高の一戦。監督としての甲子園通算勝利数が史上最多「63」の智辯和歌山高・高島仁監督と、同5位「42」の明徳義塾高・馬淵史郎監督という名監督対決となった。

 両校は2002年夏の決勝戦以来の対決となり、その際は森岡良介(現ヤクルト)、筧裕次郎(元近鉄ほか)を擁する明徳義塾が7-2で智辯和歌山を下し、初の日本一に輝いた。同カードは大会4日目の第3試合に行われる。

 その他、27年ぶりの出場となる池田高は、同じく27年ぶりの出場となる21世紀枠の海南高と大会2日目の第2試合で対戦。都立校初の甲子園1勝を目指す都小山台高は大会初日の第3試合で4年連続出場の履正社高に挑む。

 石川県大会で近年上位に食い込む力をつけてきている金沢学院東高が西武、阪神などで活躍した金森栄治氏の監督就任を発表した。幡谷大介現監督は部長となる。

 プロ野球経験者が高校、大学での指導資格を短期間で回復できる新たな研修制度の第1期生として、今年1月に資格を得た金森氏。170センチの小柄な体格ながら15年にも及ぶ現役生活を過ごし、1984年、1985年には2年連続「死球王」となるなど、プロ野球珍プレーにも欠かせない存在であった。

 その一方、打撃理論にも定評があり、打撃コーチ時代には捕手として日本人初のメジャーリーガーとなった城島健司(元ダイエーほか)、大リーグでも活躍したロッテの井口資仁ら日本を代表する打者を数多く育て上げた。その手腕に注目だ。

スポニチ大会はJFE東日本が優勝。新人など若手が大活躍
―――社会人野球

 社会人野球の幕開けを告げる『第69回JABA東京スポニチ大会』が3月10日〜14日に行われた(※13日は雨天順延)。

 全16チームが、4つのグループに分かれた予選リーグを勝ち上がったJFE東日本、日本通運、三菱自動車岡崎、日本製紙石巻の4チームが、14日に大田スタジアムで準決勝・決勝を戦った。

 決勝戦は準決勝を3-2で日本通運を下したJFE東日本と、予選リーグで都市対抗を連覇中のJX-ENEOSに快勝するなど「台風の目」となった日本製紙石巻が対戦。

 1回、JFE東日本は先発の杉本智大が3三振を奪って勢いをつけると、その裏1番・中嶋啓喜(明治大から新加入)が二塁打と相手外野手の失策で、一挙に三塁を陥れる。このチャンスに3番の内藤大樹がレフト前へ鮮やかな先制打を放ち、鮮やかに得点を奪う。この回さらに相手失策で2点目を挙げたJFE東日本が試合の流れを完全に掴む。

 その後もスクイズでの追加点や相手のミス、そして中嶋の左翼席後方へのダメ押し特大3ランなどで6回までに8得点。

 6回まで好投した杉本を、7回は中林伸陽と小原和己が繋ぎ、8-0の7回コールド。JFE東日本が2大会ぶり2回目の優勝を果たし、今秋に行われる日本選手権への出場を決めた。

 最高殊勲選手賞には予選リーグ・決勝戦ともに好投した杉本、首位打者と新人賞には中嶋、さらに予選リーグで猛打賞2度と大暴れした小峰弘樹(拓殖大から今季加入/大学時代までは姓が高橋)も新人賞を受賞した。


▲「捕手が上手くリードをしてくれて粘ることができました」と話した最高殊勲選手賞・杉本智大[写真・高木遊]


▲1番に座り,チームを引っ張った中嶋啓喜。明治大主将の昨年は伸び悩んだが、今大会で首位打者賞と新人賞をダブル受賞した[写真・高木遊]


▲いきなり4番を務めている新人賞の小峰弘樹。大学時代は島袋洋奨(中央大)からも本塁打を放っている[写真・高木遊]

 敗れた日本製紙石巻からは、敢闘賞に佐々木拓也、打撃賞に伊東亮大が選出された。


■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)

【春のプロ・アマ野球スケジュール】

〜3月23日 オープン戦

3月21日 センバツ高校野球開幕・ウエスタンリーグ開幕
3月22日 MLB開幕(オーストラリアで開幕、アメリカ本土では3月30日から試合を行う)

3月24日 セリーグ6球団合同「ファンミーティング」@東京ビッグサイト
3月28日 セ・パ両リーグ開幕戦

3月下旬〜 春季高校野球県大会
4月上旬〜 春季大学野球リーグ戦開幕

4月2日〜5日間 JABA静岡大会
4月4日〜5日間 JABA四国大会

本誌情報
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