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高校野球も気になるが、プロ野球の夏のイベントにも注目だ!…今週の野球みどころランキング[8月13日(火)〜8月19日(月)]

 『今週の野球みどころランキング』は、8月第3週はじめの時点で注目度の高まっている野球関連の話題について紹介していきます。
 最後には今後の簡単な野球界のスケジュールを添えていますので、重要事項はチェックしておいてください!


第2回学生資格回復研修が行なわれる
―――NPB、アマチュア野球

 プロ野球経験者が高校や大学で野球を教える資格を回復するために新設された研修制度のプロ側の第2回研修会が10日に東京都内で行われた。広島などで監督を務めた東京国際大の古葉竹識監督(現在、特例で資格回復中)、巨人などで活躍した仁志敏久氏、元オリックス監督の石毛宏典氏ら46人が参加した。

 前回出席者と合わせると146人もの数になるが、「高校野球や大学野球で監督・コーチをしたい」という思いの参加者ばかりではなく、「アマチュア野球の選手を気軽にアドバイス」したいという参加者も多かったようだ。

 現行のルールではプロ野球経験者の親は子どもが高校に進学するとアドバイスさえできなくなる、という大変窮屈なルールが存在する。また知り合いや恩師のアマチュア野球関係者から「アドバイスをしてやってほしい」と言われるケースもあるため、それをスムーズに行いたいという参加者もこの講習会に参加したようだ。

 なおこの参加者146名は年末から年始にかけて行われる予定のアマ側の講習会を経て「適性」と見なされれば、資格が“回復”することになる。

A.ロッドに今季そして来季の出場停止処分
―――MLB

 かねてから「薬物問題」が取りざたされていたMLB最高給選手の“A.ロッド”ことアレック・ロドリゲス(ヤンキース)についに重い鉄槌がくだされた。

 MLBは、複数選手がマイアミのクリニックから禁止薬物を提供されていたとされる問題でロドリゲスら計13選手(6選手はマイナーリーグ所属)に出場停止処分を課した。処分内容に関して、ロドリゲス以外の12選手は50試合の出場停止処分であったが、以前にも禁止薬物を使用していたり、この調査の妨害を企てたとして、ロドリゲスに対しては今季の残り試合と来季の全試合を足した計211試合の出場停止処分が課された。

 この処分に関してロドリゲス以外の12人は処分を受け入れたが、ロドリゲスは異議申し立てを行った。異議申し立て期間中はプレーできるため、ロドリゲスはいまもまだ出場中。ホームのヤンキースタジアムも含め、各地で起こるブーイングにも臆せず、11日のタイガース戦では2打点をマークし、メジャー通算1952打点とし、歴代単独5位に浮上した。

 異議申し立ての審査が行われる調停機関の裁定が出るまでには数カ月かかる見込みだが、彼の活躍がプレーオフ争いを繰り広げるチームにどういった影響をもたらずのだろうか。

イチロー大記録まであとわずか、野茂氏が慣れ親しんだマウンドで始球式
―――MLB

 イチロー(ヤンキース)が大記録である日米通算4000本安打に近づいている。11日のタイガース戦では無安打だったものの、その大台まで「あと7本」(11日現在)としている。

 一方、そのイチローの半分とはいえ、同僚のアルフォンソ・ソリアーノが11日の同試合の4回に本塁打を放ち、これで広島東洋カープ在籍時の2本を加え、日米通算2000本安打の記録を達成した。先週号でも記した通り、“日本でわずか2安打”のソリアーノを名球会入りさせるかどうかは、12月の名球会総会で話し合われる予定だ。

 同じくヤンキースの黒田博樹は6日のホワイトソックス戦に先発。7回を投げ9安打4奪三振3失点の内容も、チームは2-3で敗れ、7敗目を喫した。

 ダルビッシュ有(レンジャーズ)は6日にエンゼルス戦に登板し7回8安打6奪三振3失点で11勝目を挙げたが、同じくメジャー2年目で10日のブルワーズ戦に先発した岩隈久志(マリナーズ)は7回途中6失点の内容で降板し、6敗目を喫した。

 彼ら日本人投手たちのパイオニアである野茂英雄氏がドジャースタジアムのマウンドに帰ってきた。

 野茂氏は1995年にメジャーデビュー。初登板は5月、初勝利は6月と遅めだったが、その後、好投を繰り返し、“トルネードブーム”が巻き起こり、同年のオールスターにも出場した。いきなり13勝を挙げ、新人王と奪三振王(236奪三振)も獲得。日本には“日本人投手のメジャーリーグでの活躍の可能性”を発信するとともに、MLBには前年度のストライキにより減ったファンを再びスタンドに引き戻した効果もあったと言われる。

 その野茂氏は10日のレイズvsドジャース戦の試合前に、始球式のマウンドへ。往年のトルネード投法で捕手役の元同僚のエリック・キャロスにストレートを投げ込むと、慣れ親しんだロサンゼルスのファンから大歓声を浴びた。

 彼の開拓したルートで現在も多くの日本人投手がプレーするMLB。その意志を引き継ぐ者たちの活躍に今後も楽しみにしていきたい。

※この項目はすべてアメリカ現地時間で表記しています。

夏の風物詩始まる。秋春優勝校対決は思わぬ大乱戦
―――高校野球

 夏の風物詩『全国高等学校野球選手権大会』が今年もついに開幕。95回の記念大会となる今大会は、「仲間を信じ、未来を信じ、今よりも一歩でも前進します(一部抜粋)」という帯広大谷の杉浦大斗主将の選手宣誓とともに幕が開けた。

 全選手を代表してその言葉を述べたように、開幕戦からまさに「仲間を信じること」の大切さを教えるような試合展開となった。

 初出場の有田工はセンバツ準優勝(2007年)の経験もある大垣日大を相手に3点を先行される厳しい試合展開。だが7回に2点を返すと、8回には2死三塁で同点のチャンス。エースで4番の大黒柱・古川侑利が打席に立つが、大垣日大は敬遠策に出て四球。ここで古川は5番・仙波康弥に「普段の練習通りやればいける」と声をかけ一塁に。その言葉に応えるように仙波はセンターオーバーの逆転二塁打。9回には、最後の打者を古川が自身最速となる148キロのストレートで見逃し三振に斬って取り、ゲームセット。なお、これで有田工は地方大会全試合から続く「1点差勝利」を6試合連続に更新。また同じ佐賀県勢で全国制覇を成し遂げた1994年の佐賀商、2007年の佐賀北も開幕戦で勝利し頂点に駆け上がっており、今後の躍進がますます楽しみとなった。


▲古川侑利(有田工)


 その後に行われた第2試合、大阪桐蔭vs日本文理の一戦はプロ注目のスラッガー・森友哉が2本の本塁打を放つなどで10-2と大勝。

 その森に代表されるように今年は各校の主砲たちが好調で、大会開幕後の7試合で12本塁打と試合数を大きく上回る本塁打が記録された。中でも3、4、5番のクリーンアップが打った本塁打はそのうち9本。プロ野球では“飛ぶボール”が物議を醸したが、高校野球では規格・基準は変更されておらず、どれも各打者の努力の結晶と言えるようだ。

 そんな打撃活発な試合内容は、1回戦屈指の好カードとなった仙台育英vs浦和学院の一戦でも表れた。今春のセンバツ優勝投手であり、今夏の埼玉大会も50回を投げ、わずか3失点の敵無しだった浦和学院・小島(おじま)和哉から明治神宮大会覇者・仙台育英が初回に打者一巡ののべ11人で一挙6点を奪う。これで試合を優位に進めると思われた仙台育英だったが、春の王者も黙っておらず3回に8点を奪い逆転に成功。

 だが、仙台育英も6回に4点を奪って追いつき、決着は最終回に。最後は足をつり、涙の降板となった小島の代わりを受けた山口瑠偉から 仙台育英の1番・熊谷敬宥(たかひろ)がサヨナラタイムリーを放ち、ついに決着。浦和学院の春夏連覇の夢はここで断たれた。

田中将大がついに日本新記録! 怪談にお色気……各地で趣向を凝らしたイベント
―――NPB

 このコーナーでも毎週のように取り上げている田中将大(楽天)の開幕連勝記録。それがついに日本新記録となる「16」に到達した。9日のソフトバンク戦に登板した田中は7回4安打8奪三振。打線も田中の力投に応えるように、女房役の嶋基宏らのタイムリーで5点を奪った。これで、間柴茂有氏(元日本ハム)と斉藤和巳氏(元ソフトバンク)の開幕15連勝を抜く開幕16連勝。昨季から続く連勝もこれで「20」とした。

 そして楽天は12日現在、2位ロッテに6.5ゲーム差をつけ首位。初の日本シリーズ出場が現実味を増してきたことで、球団側も動き始めた。

 かねてよりNPBから問題視されていた本拠地Kスタ宮城の収容人員数が改善される模様で、現在の2万3451席から約2000席増やす予定で近く工事を始めるようだ。日本シリーズやオールスター戦の収益確保のためNPBからの再三の要望されてきたが、ここに来てようやくやや改善される見通しだ(※加藤良三コミッショナーは「3万人が最低限」と2010年12月に発言している)。

 一方、セ・リーグでは高卒の新人右腕がまた快挙だ。藤浪晋太郎(阪神)は11日の中日戦に先発。味方の援護が無い中、9回を投げ2安打7奪三振の内容。その力投に味方打線が10回表にようやく応え決勝点。これで藤浪は所属球団を除く同一リーグ全球団からの勝ち星獲得となる8勝目。この“同一リーグ全球団からの勝ち星獲得”は1999年の松坂大輔(当時西武)以来、セ・リーグでは1967年の江夏豊氏(当時阪神)以来となる快挙だ。

 お盆前の週末となった先週末は普段とはひと味違うファンサービスを行なう球団も。

 まずオリックスは毎年恒例の『大坂夏の陣』を本拠地の京セラドームで開催。この3連戦限定の“SHINING RED(赤と紫の中間ぐらい)”に染まったユニフォームを着用。さらに11日の試合後には、ドームの照明を落とし怪談話を聞くイベントを開催。しかし、その前に行われた試合は0-1の完封負け。一部スポーツ紙に“お寒い試合後に怪談イベント”と書かれてしまった…。

 一方、観客(主に男性)を熱くさせたのは秋田こまちスタジアムで行なわれたDeNAvsヤクルト戦での始球式。秋田出身であり、妖艶な魅力で人気沸騰中のタレント・檀蜜さんがマウンドに上がるとユニフォームを脱ぎ捨て、スクール水着姿に。これにはファンのみならず両軍ベンチも大喜びのサービスとなった。試合はこの始球式でDeNA打線に火がついたのか、ヤクルト先発クリス・ラルーが惑わされたのか定かではないが、試合は13-7でDeNAが大勝し、連敗を9でストップ。中畑清監督は試合後「重苦しい空気を変えてくれ、壇蜜さんは勝利の女神だった」と感謝の言葉を並べた。

 夏の暑さに負けじと、各地で熱い試合とファンサービスが行われています。皆さんもぜひ熱中症などに気をつけながらも、選手に熱い声援を直に送ってみてはいかがでしょうか。

■プロフィール
文=高木遊(たかぎ・ゆう)/1988年、東京都出身。幼い頃よりスポーツ観戦に勤しみ、東洋大学社会学部卒業後、スポーツライターとして活動を開始。昨年は東都大学野球春・秋1部全試合を取材。大学野球を中心に、アイスホッケー、ラグビー、ボクシングなども取材領域とする。高木遊の『熱闘通信』随時更新中(http://www.plus-blog.sportsnavi.com/buaka/)twitter(@you_the_ballad)


<<野球界の主なスケジュール>>
女子プロ野球関連

8月17、18日『ティアラカップ神奈川相模原大会』
 17(土)、18日(日)ともにサーティーフォー相模原球場で開催。第1試合は11時試合開始、第2試合は13時半試合開始予定

 限定のエイエイオーカードの先着順での配布が予定されています。

2013年度合同トライアウト開催のお知らせ
 日本女子プロ野球リーグでは、2013年度合同トライアウトの開催が決定いたしました。今年度は、関東・関西の二拠点での開催を予定しています。

◆関東会場◆
◎日時:2013年9月5日(木)9:00〜18:00終了予定(受付開始8:00)
◎場所:越谷市民球場

◆関西会場◆
◎日時:2013年9月6日(金)9:00〜18:00終了予定(受付開始8:00)
◎場所:わかさスタジアム京都

※両日、同じ内容となりますので、どちらかの会場にご参加ください。
※雨天時は、中止する場合がございます。ご了承ください。

◆受験資格◆
・2014年4月1日時点で満30歳未満の女性であること。
※在学中の者は、2014年3月、高校・大学・各種専門学校を卒業見込みであること。
※未成年者は保護者の承諾が必要となる。

【締め切り】
2013年8月29日(木)必着

詳しくは女子プロ野球公式HPでご確認ください。


アマチュア野球スケジュール

☆高校野球☆
開催中〜 選手権大会(甲子園球場)
8月30日〜 第26回18U世界野球選手権大会(台湾)

★大学野球★
8月23日〜26日 東都大学野球・新人戦(神宮球場)
8月31日 東京六大学野球オールスターゲーム in 静岡(草薙球場)
8月末〜  各リーグで秋季リーグ戦が開幕

◎社会人野球◎
8月12日〜15日 JABA北海道大会(札幌円山球場、札幌ドーム)
8月末より順次 日本選手権第2次予選スタート
9月6日〜9日  クラブ野球選手権(西武ドーム)


プロ野球の主な予定

12球団それぞれで夏のイベントを実施しています。詳しくは各球団のHPでチェック!

8月17日〜21日 NPBガールズトーナメント(昭島市民球場ほか)
8月30日〜9月1日
9月3日〜5日 『レジェンド・シリーズ2013』パ・リーグ6球団合同イベント

本誌情報
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