「捕手の中村が凄い!」は広陵・中村奨成ではなく中村悠平だと思いたいヤクルトファン
「中村が凄い!」「あの中村ってキャッチャーいいね! 」「中村はどれだけ打つんだ!?」。ここ1、2週間でこういったフレーズを何回聞いたかわからない。もちろん、中村悠平(ヤクルト)のことではなく、夏の甲子園で打ちまくった中村奨成(広陵高)のことだ。
中村奨成は甲子園で6本塁打を放ち、清原和博(元西武ほか)がPL学園高時代の1985年に記録した1大会5本塁打の大会記録を更新。大会終了後に行われるU-18ワールドカップ日本代表にも選出されている。高校生捕手ながらドラフト1位候補に躍り出ており、木製バットでの打撃にも注目が集まる。次代の「打てる捕手」候補でもある。
その中村奨成が甲子園記録となる6本目の本塁打を放った8月22日、神宮球場ではヤクルトと阪神の一戦が行われた。
この試合でヤクルトの中村悠平は「本家の意地」とばかりに活躍。2回裏に先制本塁打を放つと、逆転を許した直後に迎えた4回の第2打席では同点の犠飛を放つ。第3打席は凡退したものの、第4打席では無死一塁からバスターを決めチャンスを拡大。3打数2安打2打点と躍動し、「中村捕手は凄い!」とファンに思わせる活躍を見せたのだ。