晩秋を迎えて、一日一日と夕暮れが早くなっているこの時期。プロ野球界では引退選手が連日発表され、肌寒い季節と相まって、何ともいえない寂しさを感じてしまう時期でもある。
特に今年は大物選手がグラウンドを去り、先週末には高橋由伸と井端弘和(ともに巨人)が、同時に現役引退する運びとなってしまった。
この2人と同じセ・リーグで、長きに渡ってチームの"いぶし銀"的な存在として活躍していたのが、阪神の関本賢太郎だ。
CS(クライマックスシリーズ)1stステージ第3戦、関本賢太郎には打席がまわることはなく、ゲームセットの瞬間はネクストバッターズボックスで迎えた。
関本の19年間に及ぶプロ野球人生は、この最後の場面に象徴されるような、常に2番手を行く脇役としてのプロ野球人生であったように思う。