「レスリング・五輪除外問題」が物議を醸している。
レスリング界の悲痛な声、日本だけでなく世界中からも怒りと憤りの声がわき上がっているが、同時にこんな声も聞こえてくる。
「野球の復活を応援していたけど、レスリングが可哀想だから……」
この件でとばっちりを受けたのが、五輪復活を目指していた野球(と女子ソフトボール)ではないだろうか。2020年五輪では今回中核競技に選定された25競技に、16年リオデジャネイロ五輪から採用されるゴルフ、7人制ラグビーに加え、残り1競技が選ばれる。その1枠はレスリングの他、復帰を目指す野球と女子ソフトボール、空手、武術、スカッシュ、ローラースポーツ、スポーツクライミング、水上スキーのウエークボードの8競技の中から選定されることになる。
今回はこの「五輪競技除外問題」を、野球界からの視点でクローズアップしていきたい。