《甲子園・私立vs.公立》今夏、甲子園に出場する公立校は? そもそもなぜ公立は愛されるのか?
今年も幕を開けた夏の甲子園。甲子園といえば、独特の空気感が選手たちに襲い掛かり、ときには選手たちを後押しする追い風となる。
その最たる発現が“旋風”だ。近年では2007年のがばい旋風(佐賀北)が有名。無名の公立校が強豪私立に立ち向かう構図は高校野球ファンの「判官びいき精神」を大いにくすぐり、決勝の広陵戦では広陵の応援席を除いて、佐賀北応援ムード一色となった。
「広陵が可哀想だ」という声も挙がり、判官びいきが判官びいきを呼ぶほどだった。
以下の通り、長い高校野球の歴史を見ても、有名な“旋風”の多くは公立校によるものだった。
・蜃気楼旋風(富山・魚津/1958年夏)
・さわやかイレブン(徳島・池田/1974年春)
・24の瞳(高知・中村/1977年春)
・新湊旋風(富山・新湊/1986年春)
・利府旋風(宮城・利府/2009年春)