「高校野球100年」で注目される2015年は、「戦後70年」の節目の年でもある。それだけに、終戦の日である8月15日は、改めて「高校野球と戦争」の関係性について見直すいい機会ともいえる。 高校野球の全国大会の歴史を振り返ると、1941年夏から1945年まで、戦争の影響で大会が中止に追い込まれたことはよく話題になるエピソードだ(※1941年は地方大会のみ実施)。だが、1942年にも全国大会は開催されている。「幻の甲子園」と呼ばれる、ひと夏のエピソードに光を当ててみよう。