菅野智之はワン。黒田博樹はツー。藤川球児はフォー。「○○シーム」の違いって何?
かつて、変化球といえばカーブ、シュート、フォークぐらいだった昭和の野球。スクリュー、ナックルボール、パームボールなど「魔球」めいた変化球もあったが、そこから、スライダー、カットボール、シンカーなど投手が操る球種は大幅に増えている。
しかも、それぞれの球種が細分化し発展していっているのが現状だ。似たような軌道なのに呼び名が違う、同じ球種でも変化の仕方に差があるなど、よほどのマニアでなければフォローしきれていないのではないか。
なかでも、ややこしいのが「○○シーム」という球種。そのあたりをざっくりと解説してみたい。ちなみに、「シーム」というのはボールの縫い目のこと。フォーシームかツーシームかは、投げたボールが1回転する間に縫い目が何回通過するかによって分類される(ワンシームはまた別なので後述する)。