どうみても不格好な打席での構え方。里崎智也の事を振り返ると、よくこんな構えで打てるなぁ……と、感心したことを覚えている。 通算成績は、1089試合に出場して890安打、108本塁打、458打点、打率.256。これといって、特筆すべき数字は残していない。里崎は打撃でも守備でも、超一流のスキルやテクニックを持っていた選手ではないと受け止めている。しかし、それらをカバーする周囲を巻き込む強気な発言や強靱なメンタルこそ、里崎の語り継ぐべき“武器”であったと思うのだ。