事実上の決勝戦──。 戦前からそんな呼び声も高かった、大会3日目の「浦和学院vs仙台育英」。結果は仙台育英が11-10でサヨナラ勝ちしたのはご存知の通り。前評判に違わぬ、球史に残る死闘となったが、その勝敗の行方以上に、高校野球の醍醐味が詰まった一戦だった。 いったい何が魅力的だったのか……その秘密を探るべく「1〜10」の数字を切り口に、改めてこの試合を振り返ってみたい。