第2回 ロジンバック
すべり止め
使いすぎには
気をつけて
マウンドに立つ投手の足元には、“ロジンバッグ”と呼ばれる白い袋が置かれています。
他の競技でも使われる白い粉末は、指先の滑りを防ぐためのもの。
幾多の球種を操るピッチャーにとって、そのわずかな感覚の違いが大事な勝負のゆくえを左右するのです。
手のひらでポンポンと遊ばせると、布の隙間から煙のような粉が浮き出てきます。
どの程度の量を使うかはその人次第。ピンチの際に駆け寄ってきた野手がそっと使っていくこともあります。
文・イラスト=清水はるか(しみず・はるか)/元・高校球児の女性イラストレーター。都立高の硬式野球部出身。日本のプロ野球(主にパシフィックリーグ)が好きで、シーズン中は関東の球場に頻繁に出没。野球の絵本にチャレンジ中。
ブログ(http://mizuhalu.jugem.jp/)もやってます。