「とにかくアイツはモテるんです。いつも学校の中で『かわいい』と評判の子と付き合ってるんですよ。3年の時もそうで2年の時も1つ上の子と……」
野球の話を聞きにいったところ、何かの拍子に“そっち”の話になった。そこで大野のモテぶりを羨ましげに語ったのは京都外大西高の上羽功晃監督だった。
大学になっても大野のモテ期は続き、4年時に彼女を紹介してもらい食事をしたことがあった。チアリーディング部にいたアイドル顔負けのかわいさを前に上羽監督同様の羨ましさをたっぷり感じながらの食事会だった。
ただ、大野なら仕方ない、と思える男だった。見た目だけなら上には上がいるだろうが、とにかく中身が男前。優しく、ユーモアもあり、気遣いもでき、それでいてやる時はやる男なのだ。モテないわけがない。