2003年の阪神タイガースと伊良部秀輝 〜悪童と呼ばれた豪腕が最後に求めたもの〜
「悪童」「わがまま」「傲慢」……。度重なる球団との衝突、広岡達朗GMとの軋轢を経て、ロッテ時代の彼にはそんな評判が当たり前のようについて回った。
ヤンキース時代にはオーナーから「彼は太ったヒキガエルだ」と糾弾された。
現役引退してからも、バーで店員を殴って逮捕される(のちに不起訴処分)など、トラブルメーカーぶりは続いた。
その人物こそ、稀代の豪腕投手、伊良部秀輝。「チームを救ったアウトロー」、最終回は球史に残る問題児について振り返りたい。