巨人と阪急の日本シリーズ。無死一三塁の状況で、巨人は一塁の王貞治が盗塁し、二塁送球と同時に土井正三が本塁に突っ込んだ。しかし、二塁手がすばやく本塁に切り返し、タイミングはアウト。捕手・岡村浩二のブロックで防いだとみられたが球審・岡田功の判定はセーフ。岡村は球審を小突いて退場、世間も誤審だと同情的だったが、翌日の新聞に土井の左足がホームに触れる写真が掲載され、好判定が証明された。