ゴリラがプロ野球選手になる映画『ミスターGO!』。中日の協力から感じる、野球映画への思い……
2014年春、テレビドラマで野球にまつわる作品が2本放送中であり、また映画が1本公開された。映像作品といえば、週刊少年マガジンで好評連載中の『ダイヤのA(エース)』もアニメが放送中と、偶然にも野球作品が多いクールになっている。
そこで『週刊野球太郎』では、そのような作品を、いろいろな角度から紹介。原作や書籍視点で神田神保町古書店・ビブリオ店主が作品そのものや関連する書籍を解説。映像作品視点については、現在放送中のドラマについては、原作との違いや今後の注目点など、映画は概要とみどころを紹介していく。
第2回目は『ミスターGO!』という韓国映画。
地域によって上映中だったり、これから上映したり、異なってくるので、公式サイトや上映映画館のスケジュールで確認してほしい。
まずは「原作・書籍視点」で語る動画。しかし、原作はないので、野球と動物にまつわる話に…。
続いて、「映像作品視点」はここからスタート!
映画『ミスターGO!』を観て、中日ドラゴンズに思いを馳せる。
「九回二死満塁。代打、ゴリラ」
「体重300kg、握力500kg、好物はバナナ」
「製作4年、製作費20億円、ライバルもゴリラ」
韓国映画『ミスターGO!』。その設定とキャッチコピーを知れば、野球ファンであればどうしても見たいかどうかはさておき、気になる作品であるのは間違いないだろう。
万年最下位球団ベアーズ(斗山ベアーズ)が起死回生の手段として入団させた大物ルーキー「GO」。彼は正真正銘のゴリラだった。「ゴリラの入団なんて非常識だ!」、「ルールブックには人間だけでチームを作れとは書いてない!」。世間を巻き込む大騒動の末に迎えた初打席で、ミスターGOはバックスクリーンを打ち砕く大ホームランを放ち、“代打の切り札”として快進撃を始める。その噂は日本球界にも伝わり、中日、巨人も交えた「ゴリラ争奪戦」へと展開。果たして、ミスターGOとベアーズの運命やいかに!?
結末に関してはスクリーンに譲るとして、本作で気になったのは「なぜ中日ドラゴンズがここまで全面に?」という点だ。