「権藤、権藤、雨、権藤…」。ルーキ、秋吉亮…。2016年、権藤博氏ばりにフル回転したリリーフたち
「権藤、権藤、雨、権藤…」。権藤博氏(元横浜監督ほか)は現役の中日時代、ルーキーイヤーの1961年から連投に次ぐ連投を見せ、その奮闘ぶりからこんな流行語が生まれた。
今、鉄人リリーバーの価値が、さらなる高まりをみせている。というのも、昨季の交流戦の飛び石日程を解消するために、3連戦以上のカードが増加し、どうしても連投せざるをえないシチュエーションも増したからだ。
リリーフ投手の連投。じつは、ぼくらが想像する以上に多くはない。
連投の定義を、「間に移動日を挟むこともある試合日」という視点ではなく、「3日連続登板を3連投」とするカレンダー通りの位置づけにすると、今季、NPBで記録された救援起用は全体の76%が単発登板で、2連投は18%、3連投以上はわずかに6%だった。