広島のルーキーたちを改めて確認しよう!
1位
?橋 大樹(龍谷大平安高)
外野手/右投右打/18歳/181cm80kg
どんな選手?
50m5秒9のスピードと行き足鋭いベースランニングはすでにプロ級。通算43弾の実績と11年夏甲子園での大アーチの飛距離は一級品。柔軟なリストとバットヘッドの運動量、スイングスピードも今年の高校生トップ3だ。
育成ポイント
明確なトップをとろうとする意識は、スラッガーの必要絶対条件。ただし始動と左足の着地は早めに。内角にヘッドの立った振り出しを覚えたい。
当面のライバル→真砂勇介(ソフトバンク)
未来予想図→松田宣浩(ソフトバンク)
即戦力度→★
2位
鈴木 誠也(二松学舎大付高)
内野手/右投右打/18歳/181cm83kg
どんな選手?
140キロ後半に達した「投」以上に、野手としての将来性に大きな魅力。50m5秒8、スピード・躍動感あふれるベースランニングがすばらしい。通算43弾の長打力は右ヒジが背中に回るテークバックを修正して、内角速球も痛烈にさばける「怖い打者」に。
育成ポイント
広島としての育成構想は「強打の遊撃手」。将来の堂林翔太との三遊間を目ざして、ふんどしを締めなおそう。
当面のライバル→申成鉉(広島)
未来予想図→秋山幸二(元西武ほか)
即戦力度→★
3位
上本 崇司(広陵高→明治大)
内野手/右投右打/22歳/170cm70kg
どんな選手?
広陵高3年時のプレーを見ていたから、大学では東京六大学の打率や盗塁の記録をいくつも塗り替える選手になると楽しみにしていた。こんなものじゃない。大学後半では遊撃手だったが、二塁手としての守備ワークならプロでも名人級になれる選手だ。
育成ポイント
欲しいのは「その気」。もうポジションは用意されていない。名手・東出輝裕、新鋭・菊池涼介、手ごわい相手ばかりだ。
当面のライバル→菊池涼介(広島)
未来予想図→平野恵一(オリックス)
即戦力度→★★
4位
下水流 昂(横浜高→青山学院大→Honda)
外野手/右投右打/24歳/178cm85kg
どんな選手?
広島がその成長をじっと見つめ続けてきた選手。精度は勉強の余地ありだが、タイミングが合えば、広いマツダスタジアムでも余裕でスタンドインのパワー。体も強いし、肩の強さも1軍で戦力になれる選手だ。
育成ポイント
廣瀬純、赤松真人の後が心もとない「右打ちの外野手」として、働き場は用意されているような状況。バットを振り抜く意欲と精度との「接点」を探したい。
当面のライバル→越前一樹(NTT東日本)
未来予想図→小池正晃(DeNA)
即戦力度→★★★
5位
美間 優槻(鳴門渦潮高)
内野手/右投右打/18歳/176cm78kg
どんな選手?
高校時はアベレージ140キロ前後の速球と鋭いスライダーを淡々と両サイドにきめる投球でエースの座を担い、打者としても高校生ばなれしたスイングスピードで四国屈指のスラッガーの評価を得ていた。
育成ポイント
広島ではバットマンの道を進む。投手としてのバント処理や併殺プレーで見せたヒザ、足首の柔らかさとよく伸びるスナップスロー。内野手としての資質も兼備している。
当面のライバル→鈴木誠也(広島)
未来予想図→畠山和洋(ヤクルト)
即戦力度→★
育成1位
辻 空(岐阜城北高)
投手/右投右打/18歳/184cm77kg
どんな選手?
本格派としての素質では、岐阜県下トップクラスと評された右腕。迫力は今一つだが、しなやかな腕の振りから投げ下ろす速球の角度は魅力。すべては、これから歴史が始まる投手だ。
育成ポイント
まず、線の細さが目立つ体に筋肉量を。特に、下半身にパワーを秘めた筋肉の充実がほしい。軽く腕を振って、それでビューンの伸びるボールが投げられるだけのパワーの養成を。
当面のライバル→塚田晃平(広島)
未来予想図→山村宏樹(元楽天ほか)
即戦力度→★
育成2位森下 宗(掛川工高→愛知工業大)
外野手/左投左打/21歳/176cm76kg
どんな選手?
昨年は2部リーグだったが、50m5秒台の俊足でチームのリードオフマンをつとめた。機動力と両サイド、前に強い守備力も兼備。
育成ポイント
売りものは「足」。大学ではまだ、その財産をフル活用していなかった。相手投手の嫌がる存在に。試合の流れが動かない状況でのセーフティバントであり、痛烈なピッチャー返しであり、リードオフのバリエーションであり。プロで生きていく道を明確に。
当面のライバル→三家和真(広島)
未来予想図→工藤隆人(ロッテ)
即戦力度→★