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“甲子園の味そのまま”遥かなる「甲子園カレー」/4杯目

 甲子園に行きたい。

 高校球児たちの熱戦続く、阪神甲子園球場。高校野球が面白い理由、なんて考えるのも野暮な気もするが、ひとつあげるとすれば「甲子園球場」という場所に起因するのではないだろうか。全国の球児たちは「全国大会」を目指しているのではなく、「甲子園」を目指している。無宗教国家といわれる日本において、これほど「聖地」と呼ぶにふさわしい場所はない。高校野球をテレビで見ているだけで無性に甲子園に行きたくなるのは、球児たちを惹きつけてやまない「聖地・甲子園」の魔力なのかもしれない。

 と言っても、簡単には行けないのが社会人のツラいところ。私のように、行きたい気持ちをグッとこらえ、モヤモヤした気持ちのまま今日もテレビ観戦、という人は意外に多いハズだ。

 そんな“行きたくても行けない人”に、甲子園球場の現地の雰囲気を味わう手段としてオススメしたいアイテムがある。

 その名もズバリ「甲子園カレー」

 聖地・甲子園球場の売店で販売している人気フード「甲子園カレー」が、味そのままの「レトルトカレー」として通販で購入することができるのだ。

 この商品、“現地の味を再現”とか“甲子園球場お墨付き”なんてレベルではなく、本当に “甲子園の味そのまま” 。なぜなら、甲子園球場で売られている「甲子園カレー」も、レトルトを温めて提供しているから。テレビの中で活躍する球児たちも食べた(かもしれない)カレーと、全く同じものを食すことができる幸せっていったらない。



 パッケージ裏面には、「甲子園球場の由来」と「甲子園カレーの歴史」、2つのうんちくが記されているのもありがたい。なんでも甲子園球場が完成した大正13(1924)年は、十干十二支の最初の組み合わせ・甲子年(きのえねのとし)という、60年に1度の縁起の良い年であることから「甲子園」と命名されたんだとか。

 そして甲子園カレーの誕生も、球場完成と同じ大正13年だというから驚かされる。当初は球場職員の手作りで提供されたこのカレー。ハイカラな高級メニューとして人気を集め、以降、手作りから缶入り、さらにはレトルトパックへと変化を遂げていった。

 味についても同様で、伝統のレシピを継承しながらも時代にも合わせた改良を重ね、今日に至るという。つまりこのカレーは、甲子園の歴史とともに歩んできた、まさに「甲子園の味」なのである。

 現地で食べる「甲子園カレー」が1食500円。通販で購入する場合、最小単位の「2箱(4食入)」で、送料含めても1,850円。1箱当たり925円、1食あたり462.5円と、送料を考えればまずまず。味は甘口・中辛・辛口の3種類だ。個性豊かな選手が多かった今年の甲子園大会のように、自分なりのトッピングを加えて個性的なカレーにアレンジするのも一興だろう。


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