《名監督列伝》荒井直樹(前橋育英)と青柳博文(健大高崎)。やみくもに叱らない指導で強豪校に
高校野球監督とは甲子園に人生を捧げ、数奇な運命を生きる男たち。己のチームを作り上げ、地元のライバル校としのぎを削り、聖地を目指して戦い続ける。
週刊野球太郎の7月連載では『高校野球 ザ・名監督列伝』と題して、4週に渡り16人の監督を紹介。いずれも今夏の甲子園でもひと暴れしてくれそうな名将ばかりなので、地方大会から戦いぶりをチェックしてほしい。
第5回は群馬で全国屈指の強豪チームを作り上げた前橋育英の荒井直樹監督と健大高崎の青柳博文監督を紹介する。
(以下、文中一部敬称略)
■荒井直樹(前橋育英)
2002年に前橋育英の監督となった荒井直樹。
就任して10年目の2011年春、創部47年目のチームに初の甲子園出場をもたらすと、2013年の夏の甲子園では当時2年生だった高橋光成(西武)をエースに据えて夏の甲子園初出場初優勝を飾った。
その後も2016年夏、今春とコンスタントに甲子園に出場と、強豪揃いの群馬のなかで前橋育英をトップレベルのチームに押し上げた。