高校球児コース別プロ入り物語 甲子園なんて関係ない! 異色の球歴を経てプロ入りした男たち
プロ初マスクの試合で、プロ初のマルチ安打を記録。しかも、コンビを組んだのは同じ早稲田大出身の斎藤佑樹。東京ドームは大いに盛り上がりをみせた。
6月3日、日本ハム対巨人戦での大嶋匠のことだ。驚きのドラフトから5年、少しずつではあるものの、ブレイクの予感が漂いはじめてきた。
早稲田大学ソフトボール部所属という異例の球歴にもかかわらず、大学通算80本塁打の打棒を買われて日本ハムからドラフト7位で指名された大嶋。中学、高校時代もずっとソフトボール部だった大嶋の指名は、「話題先行」「通用するはずがない……」と、一部からは散々な言われようもあった。
そこから一歩ずつ這い上がり、枠の少ない「捕手」というポジションで1軍出場を果たしたのだから、本人の努力たるやいかばかりだろうか。
高校球児【コース別】プロ入り物語。本稿では、「高校の部活で『目指せ!甲子園』」という道を歩まなくてもプロになることができた、特異な経歴を持つ選手たちを取り上げてみたい。