北信越地区の注目選手、出場校紹介
＜北信越地区・センバツ注目選手紹介＞
岸本 淳希
敦賀気比高校 新3年／投手／右投右打／182センチ78キロ
ここに注目ベスト3
1.「力のあるストレート」
2.「やけに落ちるタテの変化球」
3.「フォームも含め、マウンドでの所作」
どんな選手？／スタンドから「よっ林昌勇！」と応援の声があがるように、林昌勇（カブス）を彷彿とさせる躍動感、柔らかさ、そしてストレートの強さを感じる。ただ、岸本はスリークオーターから投げる。145キロを計測したストレートとキレのあるスライダーでの組み立てに昨秋の北信越大会からスプリットが加わった。細かなコントロールがあるタイプではないが、試合を壊さない程度の「荒れ球」が打者に恐怖を与える。
一冬を越えてここに注目！／2年前の明治神宮大会では延長11回（タイブレーク方式）に7失点、昨年のセンバツでは1回4失点と全国大会規模では苦汁をなめる結果に。全国の借りは全国で返そう！
プロ選手で例えたら…林昌勇（カブス）
栗原 陵矢
春江工業高校 新2年／捕手／右投左打／175センチ67キロ
ここに注目ベスト3
1.「打席での構え！」
2.「バッティング」
3.「スローイング」
どんな選手？／中学時代から県内では有名な選手で、引く手あまただったが、川村忠義監督に惹かれて入学を決意。1年春からレギュラーとなる。新チームからは4番となり、昨秋の公式戦では通算5割を越える打率を記録した。身長以上に大きく見せる構えがいい雰囲気を醸し出し、鋭いスイングでヒットを重ねる。「グラウンド上では先輩後輩関係ない」とチームを引っ張る意欲は高く、エース坪田和大の長所を引き出す能力は川村監督も一目置く。
一冬を越えてここに注目！／華のある選手、一つのプレーだけではなく、グラウンド上での一挙手一投足を見逃さないでほしい。
プロ選手で例えたら…バッティングは鈴木健（元西武ほか）
＜北信越地区・センバツ出場校紹介＞
春江工業高等学校（福井県） 監督・川村 忠義 主将・大崎 省二
秋季福井県大会：準優勝 北信越大会：優勝 明治神宮大会：ベスト4
どんな高校？／川村忠義監督が就任して以来、着実に力をつけ、ついに甲子園出場を決めた。4番捕手を担う栗原陵矢のほかに突出した選手はいるわけではないが、主戦坪田和大がしぶとく投げ、すべての選手がその試合にかける「がむしゃらさ」が売りのチームだ。5点差をひっくり返した昨秋の浦和学院戦、シーソーゲームの末、延長12回サヨナラ勝ちをした昨春の福井商戦のように、強豪校とぶつかり一泡吹かせ、春江工旋風を巻き起こしたい。
敦賀気比高等学校（福井県） 監督・東 哲平 主将・喜多 亮太
秋季福井県大会：優勝 北信越大会：準優勝
どんな高校？／県大会は数々の打撃記録を塗り替えて秋の大会5連覇を飾るが、北信越大会は一転して、すべてロースコアで1点差の試合だった。ドラフト候補に名前が挙がる岸本と、昨年からレギュラーの喜多亮太のバッテリーのレベルの高さは守り勝つには十分だ。打棒爆発した秋季県大会を引っ張ったのは山田誠也。最高打率、最多打点など個人記録を更新した3番打者。新2年生コンビのセンター峯健太郎、ショート浅井洸耶は攻守にチームを支える。
文・編集部
