福岡ソフトバンクホークスの4勝1敗で幕を閉じた今年の日本シリーズ。本拠地で相手の胴上げを見せられた東京ヤクルトスワローズ側は、唇を噛み締めていたことだろう。
しかし神宮球場では、それを受け入れ、なお熱い声援を送るヤクルトファンの姿が何度も見られた。
◎シリーズ史上にその名を残した山田哲人
まずは試合後の表彰式で、敢闘賞として山田哲人の名前が呼ばれたとき。第3戦で3打席連続ホームランという離れ業をやってのけた山田。
苦しい戦いが続いた今シリーズのヤクルトにあって、唯一、輝きを放ったシーンと言ってもいい。その山田に対してのファンの声は、試合中に打席に立ったときと変わらないほどの大音量だった。