広島・黒田博樹の6億円を超える……。1年で数十億円を稼ぐ“メジャー超高額年俸選手”の活躍は?
現在、好評発売中のドリームジャンボ宝くじ(6月3日まで発売)。今回は1等と前後賞を合わせるとなんと7億円。一攫千金を夢見て、あるいはマイホームのローン返済を目指し、すでに購入している読者の方も多いだろう。
しかし、我々野球ファンの小市民は、宝くじの話を想像するときに必ず思い浮かべてしまうことがある。そう、大スターの年俸だ。
日本球界最高額は黒田博樹(広島)の6億円。ドリームジャンボ1等+前後賞に迫る金額を1年で稼いでしまうのである……!
さらに海の向こうのメジャーリーグに目を移せば、えげつない年俸の選手も大勢……。こうなると夢が止まらない。
そこで今回、メジャーを代表する超高額年俸選手を調べてみた。宝くじ1等以上の夢が詰まった選手たちの今季の活躍はいかに!?
(レートは1ドル=110円で換算、成績は5月24日時点)
【4位タイ】
ジャスティン・バーランダー
(タイガース・投手・33歳)
年俸:2800万ドル=約31億円
≪今季成績≫
9試合 3勝4敗 防御率4.58
2011年に24勝5敗の好成績を残し、サイ・ヤング賞とMVPをダブル受賞したバーランダーが第4位。圧倒的といえるほどの活躍はないが、毎年イニングイーターとして安定感あるピッチングを続けている。
昨季はケガの影響で20登板に終わったが、今季は“投げる”という最低限のノルマはクリア。しかし、約31億円の年俸を鑑みるとまだまだ求められているゾーンには達しておらず、現地メディアも辛口。それでも5月18日には通算2000奪三振を達成し、しぶとい活躍を続けている。
【4位タイ】
ミゲル・カブレラ
(タイガース・内野手・33歳)
年俸:2800万ドル=約31億円
≪今季成績≫
44試合 打率.327 11本 28打点
ここ5年で4回首位打者を獲得しているメジャー屈指の大打者がランクイン。昨年はキャリア初のDL入りもあったが、そのタフネスは健在。今季もその超巨額年俸にふさわしい活躍を見せている。
ちなみに今年が8年契約の1年目。天文学的なマネーを手にすることが確定しているが抜かりはない。
【3位】
デービッド・プライス
(レッドソックス・投手・30歳)
年俸:3000万ドル=約33億円
≪今季成績≫
9試合 6勝1敗 防御率5.53
昨年末にFAでレッドソックスに加入。7年総額2億1700万ドルの巨大契約を結んだプライス。昨年はタイガースとブルージェイズで投げ、ア・リーグ最優秀防御率を獲得。しかし、今季は大炎上する試合も多く、いきなりムラっぽいスタートになっている。
それでも勝敗を見るとかなり優秀。レッドソックス打線の好調もあるが、このあたりもプライスの持ち味。年俸に見合ったツキも見受けられる。
【2位】
ザック・グレインキー
(ダイヤモンドバックス・投手・32歳)
年俸:3442万ドル=約38億円
≪今季成績≫
10試合 5勝3敗 防御率4.59
ダイヤモンドバックスの新戦力。2009年にロイヤルズで最優秀防御率のタイトルを獲得すると、安定感抜群の投球を続け、昨年はドジャースで19勝3敗、防御率1.66、WHIP0.84という驚異的な成績を残した。
グレインキー加入の煽りを食ったのが、何を隠そう我らが前田健太だ。当初はダイヤモンドバックスが前田に食指をこれでもかと伸ばしていたが、グレインキーの加入でお腹いっぱいに。逆に先発に穴が開いたドジャースが前田に目をつけた形になった。
年俸312.5万ドルの前田が勝つか、はたまたグレインキーが勝つか。2人の活躍に注目するのも面白い。
【1位】
クレイトン・カーショウ
(ドジャース・投手・28歳)
年俸:3457万ドル=約38億円
≪今季成績≫
10試合 7勝1敗 防御率1.48
栄えある2016年、野球界年俸ナンバーワンに輝いたのはカーショウ。3度のサイ・ヤング賞、最優秀防御率4回、最多勝2回、最多奪三振3回。実績を列挙するとキリがないメジャーの大エースだ。
2009年から防御率は2点台以下をキープ。2010年から6年連続で2ケタ勝利を挙げている怪物サウスポーは今季、さらにギアを上げ、すでに3完封。これぞ、世界ナンバーワンにふさわしい投球を見せている。
この活躍を見ると“38億円”という途方もない数字にもなぜか納得してしまう。ドリームジャンボ当選5回以上=カーショウ。その左腕には、夢がパンパンに詰まっている。
文=落合初春(おちあい・もとはる)