1953(昭和28)年、柳川商(現・柳川高)から大洋松竹ロビンスに入団した権藤正利。抜群の落差を誇るドロップを武器に1年目から球団初の新人王を獲得したが、プロ3年目から四死球の多さが目立ち、苦難の時期に突入。1957(昭和32)年7月7日の登板までに丸2年、なんと28連敗を喫していた。しかし、この日の権藤は巨人打線を完封。長きトンネルを脱し、試合終了時にはナイン総出で胴上げが行われた。