25年ぶりのリーグ制覇へまっしぐら! 『広島東洋カープ大事典』とともにカープ創設初優勝を振り返る
2016年は赤ヘルブーム再来の年――。セ・リーグのペナントレースを広島東洋カープが席巻している。
7月下旬にもかかわらず、すでに「マジック点灯か!?」という新聞記事が掲載されるほど、他チームを圧倒。本拠地・マツダスタジアムには連日大観衆が訪れ、スタンドを真っ赤に染めている。
また、ビジター球場にも多くのカープファンが駆けつけ、チームを後押し。もはや全球場がカープの本拠地なのではないかと錯覚してしまうほどだ。
8月の連載は2014年に発行された『野球次郎 広島東洋カープ大事典VOL.1』をもとに、カープの過去と現在を結び付けてみたいと思う。
同書の表紙は、劇画タッチのイラストで描かれた江夏豊と衣笠祥雄というド迫力のツーショット。内容をみると、球団創設からの歴史を多彩なエピソードで振り返ることができる。「あの頃」を懐かしみたい人やこれからカープの歴史を勉強したいと思う人におすすめだ。
連載第1回の今回は、1975年に達成した初のリーグ制覇を振り返ってみよう。