神ってる? いや、背負ってる。でも山田哲人(ヤクルト)は「背負ってます」といわないところがいい
「今は、持っているのではなく背負ってます」という名言を覚えている野球ファンも多いのではないだろうか。斎藤佑樹(日本ハム)が2012年の開幕戦で完投勝利を挙げた後にインタビューで発したセリフだ。
そのセリフを、成績をもって体現している選手がいる。それはヤクルトの山田哲人だ。
◎成績で背負っている!
昨シーズンのヤクルトは山田が本塁打王と盗塁王。畠山和洋が打点王。川端慎吾が首位打者、最多安打を獲得。この3人が優勝に大きく貢献したことに異論はないだろう。
しかし、今シーズンは序盤に畠山が離脱。そして、神宮球場90周年の記念試合で川端が自打球により骨折、復帰は早くても9月だという。
その2人の穴を埋めるのは山田において他ならない。「背負ってます」というセリフこそ残していないが、7月20日の時点で打撃三冠。最多安打、盗塁王などでもセ・リーグのトップを走っている。文字通り川端、畠山の働きになるはずだったものも背負っているのだ。