連載企画『あのFAとトレードの損得勘定。お得だったのはどっち?』では、昨年オフから年明けにかけて行われたトレードやFAについて、どちらの球団が「お得」だったかを考察してきた。
残るは、FAで阪神に移籍した糸井嘉男と、その人的補償でオリックスに移った金田和之のみ。
金田は2014年に先発、リリーフで5勝を挙げているとはいえ、やはり首位打者と盗塁王のタイトルを獲得している糸井の実績には及ばない。しかも、糸井は新天地・阪神でも開幕から主力として存在感を発揮。糸井の年俸が高額だとしても、阪神が「お得」だったのは言うまでもない。
というわけで、今回は少し年代をさかのぼって、近年の印象的なFAとトレードを振り返り、損得勘定ははじいてみることにする。