中日のルーキーたちを改めて確認しよう!
1位福谷 浩司(横須賀高→慶應義塾大)
投手/右投右打/21歳/183cm90kg
どんな選手?
2年時に150キロ台マークの剛腕。落差の大きなカーブは打者の心理を揺さぶり、両サイドが微妙に動く「クセ球」はほとんどカットボールだし、ツーシーム。ボールの強さ、重さに加えて、独自の球質で打者を翻弄する。
育成ポイント
彼だけの「投の世界」を持っている。浅尾拓也に不安が見え、今季奮戦の田島慎二の疲労も心配。試合終盤の1イニングを任せられる存在に。
当面のライバル→田島慎二(中日)
未来予想図→大竹寛(広島)
即戦力度→★★★
2位
濱田 達郎(愛工大名電高)
投手/左投左打/18歳/183cm89kg
どんな選手?
140キロ前後の速球にスライダー、カーブ、チェンジアップ、フォークを操れる投球術が身上。昨年はセンバツ8強に夏も大舞台を踏み、大舞台のキャリアは十分。調子が悪いなりに試合を作れる能力、一塁走者の離塁を目で殺す技術。投球センスは高校生ばなれしている。
育成ポイント
地元のスター候補だけに、球団は大きな存在に育てたいはず。本人がそれに本気で応えられるかどうか、それだけ。
当面のライバル→森雄大(楽天)
未来予想図→山本昌(中日)
即戦力度→★
3位
古本 武尊(福大大濠高→龍谷大)
外野手/右投左打/22歳/175cm87kg
どんな選手?
学生球界を代表する左のハードパンチャー。鋭い腰の回転と抜群のインパクトの強さで、打球のスピードと飛距離、左翼フェンスまで飛ばす押し込みの強さが光る。足は水準だが猛肩の部類。負傷した右目は回復の確信あっての3位指名とみる。
育成ポイント
内角の140キロ級を存分に叩けるスイング軌道はプロで長く3割が打てる資質。アマチュア選手にはなかなかいない。負傷回復次第で即戦力。
当面のライバル→野本圭(中日)
未来予想図→淡口憲治(元巨人ほか)
即戦力度→★★★
4位
杉山 翔大(東総工高→早稲田大)
捕手/右投右打/21歳/173cm88kg
どんな選手?
3年秋から徐々に頭をもたげてきた右のスラッガー候補。高校時は俊足・強肩・強打の捕手としてドラフト上位候補に挙がった。早大進学後は1、2年時は捕手、以降は三塁手、一塁手としてプレーし、12年春のリーグ戦では5弾をマーク。打点をあげられる勝負強さで「4番の仕事」もこなした。
育成ポイント
捕手に復帰して強肩を活用する。捕手についての関心のレベルを上げて自己実現を。
当面のライバル→松井雅人(中日)
未来予想図→北川博敏(元近鉄ほか)
即戦力度→★★★
5位溝脇 隼人(九州学院高)
内野手/右投左打/18歳/178cm70kg
どんな選手?
2年連続センバツに遊撃手で出場、強打・萩原英之と共に注目された。左右の打球に対する動きのスピードは一級品で、アクロバチックなプレーもこなす天才肌。反面、正面の打球の処理がややぎこちないか。9球投げさせて四球をもぎ取るしぶとい打は左肩の下がりを直したい。
育成ポイント
同じタイプの若手内野手たちの中で、自分だけの「ウリ」を打ち出せるか。ともあれ、まず体作りから。
当面のライバル→大塚尚仁(楽天)
未来予想図→明石健志(ソフトバンク)
即戦力度→★
6位井上 公志(育英高→岐阜聖徳学園大→シティライト岡山)
投手/右投右打/24歳/180cm80kg
どんな選手?
無名でも中国地区の社会人では出色の球威。力感あふれるフォームから常時140キロ前半の速球に多彩な変化球を配する。100キロ前後の緩いカーブとスライダーで追い込む「芸」もあり、フルカウントからも粘ってカットボールで打ち取る。
育成ポイント
試合終盤の1イニングを担う「方程式」候補。多少球道は暴れるが、逸れもストライクゾーンの範囲内。投球の勢いの方により大きな魅力。
当面のライバル→武藤祐太(中日)
未来予想図→中田賢一(中日)
即戦力度→★★
7位若松 駿太(祐誠高)
投手/右投右打/17歳/180cm75kg
どんな選手?
昨年夏予選は1回戦敗退だったが、終始コンスタントな制球力で安定した投球を展開、東海大五高を1点に抑えた。130キロ後半の速球とスライダー、スッと沈むボールで両サイドを突き、しっかり踏み込んで半身が作れるので上背以上の角度を持った球筋に。
育成ポイント
抜群の球速か精緻なコントロール。どちらかが絶対条件の中日にはマッチしそう。武藤祐太をお手本に。
当面のライバル→関啓扶(中日)
未来予想図→武藤祐太(中日)
即戦力度→★