《2015甲子園監督名鑑〜沖縄代表》興南を率いる我喜屋優監督
2010年に甲子園春夏連覇を成し遂げた我喜屋監督は、沖縄県が誇る稀代の名将である。その采配は基本に忠実でありながらも、時には「我喜屋マジック」と称賛される大胆な面も持っている。
選手としては1968年夏、本土復帰前の沖縄から出場した興南の主将で、4番打者も務めた。下馬評を覆してベスト4進出を果たすも、興国(大阪)に0-14で大敗。卒業後は、大昭和製紙富士−大昭和製紙北海道で野球を続け、1974年には都市対抗で北海道勢初の優勝に貢献。引退後は大昭和製紙北海道の野球部監督も務めた。
社会人時代には雪上ノックをすれば、2007年に興南高監督に就任した後は大雨のなかノックを敢行するなど、次々にハンディを克服。良い意味で常識破りな指導者ともいわれ、常識をうまく覆せば、新たな発見があるというのが持論。今夏の甲子園でも、どんな野球を魅せてくれるか注目したい。