偉そう!!バッセン同学年なのに・・・の巻/第34打席
今回で第34弾!
漫画家・平沢健司さんは、現在『月刊チャンピオン』で連載中。野球部出身で、今でもバッティングセンター(通称“バッセン”)に通っている実践派。平沢さんの観察眼が光る奇妙なバッセンの世界をどうぞ!
なんの悪気もないのだが、ちょっと失礼な頼み事を平気でしてしまうチームのエース。
一方、その申し出をあくまで冷静な表情で断る補欠のこの彼。
どちらが悪いという事でもないが、やはりチームの主軸を担う者には縁の下で支える補欠の気持ちというものを多少なりとも理解してほしいものである。
きっと補欠の彼の頭の中ではこんな考えが――
(どーせ、俺が補欠だからだろ? こんな雑用頼むのは・・・んっ?・・・いや待てよ。仲の良い間柄であるからこそ、変に気を遣うのが嫌で、あえて無礼な頼み事をしたのでは? 俺の事を親友だと認めているからこそ・・・もしくはそれ以上! ひょっとしたら俺の事を愛しているんじゃ!?・・・だとしたらちゃんと受け止めてあげなきゃ)――
「あっうん。コーラ買ってあげんね♪」
エースの知らぬところでまさかの展開が始まってしまったようだ。
画・文=(ひらさわ・けんじ)/ギャグ漫画家。「バッティングが好き」という理由だけで、小・中・高と野球を続けてきた。バッセンのお世話になった回数は数知れず。好きな打法は、天秤打法。好きな返しは、センター返し。『月刊チャンピオン』にて
「アンダーライフ」連載中!