File.057体重移動(逆足前後)
股関節の柔軟性と腕の軌道
■練習法/両足を前後に開いたキャッチボール。ヒザをつけないパターンと、後ろヒザをつけて行うパターンの2種類がある。
通常は軸足となる右足を前にして、右ヒザを90度以上に開いた形を作る。ここから、前足→後足→前足に体重を移し替えて投げる。テイクバックでは、ヒジで円を描くように柔らかく使う時間を意識的に作る。
■狙い/右足を前にすることで、利き手が背中の後ろにまで入るのを防ぐことができる。「遠くに強い球を投げよう」とする気持ちからなのだろうか、背中の後ろに入ってしまう中学生が多い。後ろに入ると、ヒジがスムーズに上がりづらくなる。
股関節の柔軟性を養う狙いもあり、ゆっくりと時間をかけて前足→後足→前足の移し替えを行う。
■注意点/右足を前にするため当然、投げづらい。方向性をつけるために、グラブの使い方に気を配ろう。投げる相手にグラブを差し出すことで、「方向指示器」の役割をはたすことができる。
フォロースルーでは、腕を振った勢いで腕が上に戻ってくるのが理想だ。
▲まずは前足股関節に体重を乗せることからスタート
▲左足股関節に体重を移す。ストレッチの狙いもあり
▲ヒジで円を描くようにして、投げる準備に入る
▲前足→後足股関節に体重を移し替え、体重移動の感覚を体感する
▲グラブを方向指示器として活用して投げる。投げ終わりでは利き手があがってくる
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