打たれてナンボ! 選手を全面的にアシストするプロ野球打撃投手たち
「戦力外通告」
毎年プロ野球がオフシーズンになると、各球団はこの無情ともいえる通告をチーム構想から外れた選手に言い渡す。
通告された選手は、このままユニフォームを脱ぐかどうかの人生の岐路に立たされる。
きっぱり野球を諦め、将来独立して飲食店を持つ夢を描く選手もいれば、諦めきれずにトライアウトで最後のチャンスにかける選手もいるなど、その先の人生はさまざまだ。
そんな中、球団は打撃投手として契約を持ちかけ、裏方として再雇用するケースもみられる。
ただ打撃投手といっても、そうたやすい仕事ではない。現役時代は、“いかに打たれない球を投げるか!”であったものが、“いかに打ちやすい球を投げるか?”という発想の大転換があるからだ。