大沢親分が信頼した男! 日本ハム最後の20勝投手「工藤幹夫伝説」を振り返る
東北が生んだ“知る人ぞ知る野球人”のひとり、元日本ハム投手、工藤幹夫氏が5月13日、秋田市内の病院で亡くなった。55歳の若さだった。
工藤氏は秋田県出身。本荘高校から1978年のドラフト2位で日本ハムに入団。ハイライトは、何といっても1982年に20勝を挙げ、最多勝、最高勝率、ベストナインに輝いたことだろう。
だが、この年以外はペナントレースで目立った成績は残していない。そのため、熱心な日本ハムファン以外は、今回の訃報で初めてその名を知った、という人もいるかもしれない。
なぜ、1シーズンだけの輝きだったのか。工藤投手の一瞬の輝きの裏にあった背景を振り返ってみたい。