【ドラフト特集】《読売ジャイアンツ》補強ポイントとドラフト指名予想
【この記事の読みどころ】
・投打に課題は多く、全体的に新陳代謝をしていきたい
・内海、杉内に陰りが見える先発候補の左腕を狙いたい
・どのポジションでも強打の選手を獲得だ!
☆打線も問題だがまずは左投手
打線の不振に泣かされたが、左の日本人先発投手で内海哲也と杉内俊哉が30代半ばになることもあり、左投手を補強したい。
東海大相模高・小笠原慎之介の実力は言うまでもない。中学3年時、湘南ボーイズのエースとして、中学硬式野球の日本一を決めるジャイアンツカップで優勝。その後、東海大相模高に進学と、何かと巨人との縁を感じる。リリーフとしては即戦力に近いが、今季台頭した田口麗斗とともに近い将来先発ローテの中心になれる。
大学生では長身から投げ下ろす角度が魅力的な明治大・上原健太や、総合力では大学球界トップの駒澤大・今永昇太が即戦力候補。
☆野手は世代交代の時期が近い
野手に目を移すと、左打ちの内野手が少ないことに気づく。25歳以下では辻東倫しかいない。
早稲田大・茂木栄五郎は、打撃の爆発力で魅了する。逆方向にスタンドインできるのは、パワーだけではなくたしかな技術もあるから。肩があまり強くないため、三塁は厳しいかもしれないが、二塁もこなせる。
亜細亜大・藤岡裕大は強肩の三塁手。茂木ほどではないが、打撃もパンチ力があり、走塁のセンスもいい。
昨年の岡本和真、一昨年の和田恋と、一塁、三塁を守る中長距離タイプの選手を獲得した。逆に二遊間を守れる右打ちの若手選手が少なく、1人は指名したい。亜細亜大・北村祥治は野球に関する頭脳が抜群の二塁手。先輩でもある井端弘和の大学時代を思い出させる。ポスト井端は井端二世で。
☆外野も右打ちが不足気味
二遊間以外に、外野手も右打ちの若手がほとんどいない。JR西日本・杉本裕太郎は打撃に粗さはあるが、飛ばす力、脚力と肩は一級品だ。日本生命・上西主起の俊足と強肩も即戦力だ。JFE東日本・中嶋啓喜は無駄の少ないスイングから鋭い打球を飛ばす強打者。
二転三転しながら、阿部慎之助は一塁にコンバートされた。小林誠司を正捕手にしようとしているが、まだ相川亮二や加藤健のサポートが必要だ。25歳以下の捕手が育成枠以外ではいないこともあり、高校生捕手を1人獲得しておきたい。
國學院大久我山・了海航は大型捕手。4番としての勝負根性も目を見張るものがある。希望の進路はまだわからないが、プロ志望届を出すなら指名したい。社会人だが、トヨタ自動車・木下拓哉を指名という報道もある。
☆補強ポイント&オススメ選手
次世代のエース候補となる高校生
小笠原 慎之介
(投手/東海大相模高/左左)
寂しい打線に活を入れる左打者
茂木 栄五郎
(内野手/早稲田大/右左)
勝つ野球を継承する頭脳派内野手
北村 祥治
(内野手/亜細亜大/右右)
打線強化に向けた右の外野手
杉本 裕太郎
(外野手/JR西日本/右右)
危機感を与える高校生捕手
了海 航
(捕手/國學院久我山高/右右)
カッコ内は左から、ポジション/経歴/投打
※この文面は『野球太郎No.016 2015ドラフト直前大特集号』より、抜粋しております。詳しくご覧になりたい方は、是非とも本誌をお買い求めください。