日本をこよなく愛し、日本の野球に慣れ親しむマウロ・ゴメスが目指すもの
ゴメス(阪神)が打席で動いた!
千葉ロッテマリーンズ・二木康太の投じる縦の変化球を読みきった技ありの一打は、6月9日のロッテ戦、6回表のことである。
低めの変化球を振らされ三振を取られる光景は、ゴメスが来日以来、幾度となく見せられてきた。
そのゴメスの体が反応したのが第3打席だ。まずは軸となる右足を投手よりにステップ、続けて左足もバッターボックスのラインにかかるくらい投手に向かって踏み出し、縦に割れる変化球を見事にセンター前にはじき返したのだ。
「落ちきる前に打つ!」
変化球で巧みにかわしてくる、日本の投手に対してのゴメスなりの対処法であろう。
来日3年目、ここまで常にクリーンアップを務めるゴメスにかかる期待は大きい。