夏の高校野球も2回戦に突入。酷暑にも負けず、今日も球児たちはハツラツプレーを続けている。1回戦の全試合が終わり、その中で特に注目されたのが、「二段モーション」だ。
大会第2日の花巻東対専大松戸の試合で、専大松戸のエース右腕・原嵩の投球フォームが途中で静止しているとみなされ、桑原和彦球審に初回から何度も注意を受けた。結局、原はリズムを崩して、2−4で敗れてしまった。
誰が見ても「二段モーション」だったのであれば、事は大きくならなかっただろう。実は原のフォームは、千葉大会では一度も注意されていなかったのだ。甲子園に乗り込み、「いざ本番」となってからの、いきなりの指摘だった。
しかし、本人や監督も「指摘されたときに備えていた」と語るように危ないフォームであったことは間違いない。「疑わしきは罰する、ないしは注意する」。桑原球審の判断は、「基準」はともかく審判としては正しかったといえるだろう。
このように甲子園では「審判」が絡む議論がしばしば起こる。今回、そんな判定を巡る騒動を振り返ってみよう。