ギャラリー!!バッセンなんかゴメン・・・・の巻/第63打席
今回で第63弾!
漫画家・平沢健司さんは、現在『月刊チャンピオン』で連載中。野球部出身で、今でもバッティングセンター(通称“バッセン”)に通っている実践派。平沢さんの観察眼が光る奇妙なバッセンの世界をどうぞ!
周囲の期待とは裏腹に、全く前に飛ばない打球。
繰り返される空振り。
そりゃそうだよ。だって150キロの球なんて打ったことないもの。
1人、2人と減っていく見物人。ちびっ子たちのガッカリした表情が目に浮かぶ。
気がつけば私の周囲にはもう、誰もいない。さっきまであんなにたくさんの人がいたのに・・・
注目されていたあの頃が懐かしい。そして、今は只々、寂しい。
多摩川のタマちゃん(アゴヒゲアザラシ♂)も、自身のブームが去った時、きっとこんな思いを感じていたに違いない。
画・文=(ひらさわ・けんじ)/ギャグ漫画家。「バッティングが好き」という理由だけで、小・中・高と野球を続けてきた。バッセンのお世話になった回数は数知れず。好きな打法は、天秤打法。好きな返しは、センター返し。『月刊チャンピオン』にて「アンダーライフ」連載中!