【鹿児島・野手編】ドラフト関連度B
左打者に好素材
左打者に好素材が多い。中でも注目は投手編でも紹介した横田と福永泰志の鹿実コンビだ。横田は元プロを父に持つサラブレット。185センチ84キロと恵まれており、バットコントロールが巧く、芯を外したボールでもスタンドに持っていく技術がある。春から「エースで4番」を背負うことで、さらなるレベルアップを宮下正一監督は期待する。その宮下監督が「ボールを芯でとらえる技術」を評価するのが福永だ。3番・福永、4番・横田と並ぶ中軸は、ライバル校が最も警戒する打線だろう。
強打・鹿屋中央打線の核になる木原智史、坂元佑誠も左の好スラッガーである。木原の「きたボールを素直に打ち返す」力を山本信也監督は高く買っている。坂元は長打力が魅力的な県下トップクラスの素材だ。今田典志(樟南)、小能侑也(鹿屋工)は5月のNHK旗で安打、打点を量産し、注目度が上がった。
右打者は緒方壮助(樟南)、大坪直希(神村学園)を挙げたい。どちらも、流し打ちのうまさに光るものを感じさせる。捕手としての試合経験も豊富で、リードにも定評がある。鹿児島情報の主砲・山崎裕貴、春に22年ぶりの4強入りした大島の4番・藤原光寿は得点圏で勝負強さを発揮する。
リードオフマンにも面白い素材がいる。松木隆成(神村学園)、中村春葵(尚志館)、西涼介(徳之島)、松田賢斗(大島)らが、俊足好打で試合を面白くしてくれそう。
【注目選手】横田慎太郎(鹿児島実)