高校野球の世界では、しばしば「小兵選手」が活躍する姿を目撃する。
古くは1954年春、飯田長姫高(現飯田OIDE長姫高)のエースとして活躍した身長157センチの「元祖小さな大投手」光沢毅。また、1971年夏の甲子園で決勝に進出した磐城高のエース・田村隆寿も165センチの「小さな大投手」と呼ばれた。最近では2013年夏の甲子園で「カット打法」が賛否を呼んだ156センチの切り込み隊長・千葉翔太(当時花巻東高、現日本大)を思い浮かべる人もいるだろう。
多くの場合、小兵選手はプロへ進みたいと思っても「身長の壁」が立ちはだかる。だからこそ、時としてその「身長の壁」を八艘飛びのごとく、ひょいと飛び越え、プロの世界に挑んでくる小兵選手の姿を見ると、つい声援を送ってしまいたくなるのだ。
今季のプロ野球は、そんな小兵選手たちの活躍が目覚ましい。身長の壁をものともしない大活躍ぶりをチェックしてみよう。